〜甘い果実〜-15
「もう、こんなに濡れている…」
くちゅり、と音を立てて下着から抜き取られた手にはとろりとした粘液がまぶしつけられている。それを目にしたリグはよりいっそう赤らめた顔を背けた。
「は、恥ずかしいよ…」
「恥ずかしいことなんか何も無いさ。むしろ、立派なレディの証だ」
「…ばかっ」
拗ねたように頬を膨らます様子が可愛らしくて、ついケインは吹きだしてしまう。
「うう〜…ぜったい、そんなこと思ってないでしょ!」
「いいや、思ってるさ」
にこっ、と微笑んでやる。
「だから…最後までレディとして扱うよ。良いね」
「…………」
微かにリグの頭が縦に揺れるのを確認して、しとどに濡れたショーツをそろそろと脱がしていく。
「あっ…」
それまで誰にもさらしたことの無い所が冷たい外気に触れた感触に、リグは思わず声を洩らす。覆っていた布との間に、一筋の粘液が糸を引いていった。
「可愛いよ」
茂みの無い緩やかな恥丘から立ち昇る女の匂い。アンバランスなそれにどきどきさせつつ太ももへと顔を寄せていく。