投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

伊藤美弥の悩み 〜受難〜の最初へ 伊藤美弥の悩み 〜受難〜 1 伊藤美弥の悩み 〜受難〜 3 伊藤美弥の悩み 〜受難〜の最後へ

伊藤美弥の悩み 〜受難〜-2

「――あ」
稔は、思わず呟いた。
美弥の秘裂がぬめりを帯び、充血し始めている。
「………………少し、慣らしておくか」
「な、何をっ……?」
稔は片手の人差し指を舐めてたっぷりと濡らし、美弥の秘部へ優しく差し込んだ。
「きゃうっ!?」
ビクッ!!と、美弥はのけ反る。
「動くなよ。処女膜、破りたくないだろ?」

ちゅぷ、ちゅぬ、ちゅちゅう、くちゅう……

「や……な、何してるのよおっ?!」
美弥は抗議するが、稔は耳を貸さない。
指を動かす度にぬめりが増し、指の抽送がどんどんスムースになってゆく。

きゅう、きゅきゅっ、きゅん……

それと前後して子宮に牝としての本能が目覚め、侵入者を扱き、愛撫し始めた。
「うん、締まり具合もなかなかだな。これなら、男は泣いて喜ぶぞ」
「ば……か……!!」
あまりの恥ずかしさに、美弥は目を閉じる。
と、その時。
『田坂先生?』
部屋の外から、声が聞こえた。
「ああ、羽馬先生!済みません、すぐ戸締りして帰ります!」
素早く美弥の口を塞ぎ、稔はそう言う。
『そうですか……では、よろしくお願いします』
人の気配がなくなると、稔はほっとして息をついた。
「危ない所だったな……」
「ふぬふむふあっ!!」
口を押さえられている美弥は、抗議の唸りを上げる。
「ああ、悪い悪い」
稔は、美弥の口を塞いでいた手をどけた。
「っぷ……何すんのよおッ!!?」
「こんな体勢を見られて、あらぬ誤解を受けたいか?」
美弥の秘所を覗き込んだ体勢のままで、稔は言う。
「ぐっ……!」
一緒に見付かったら稔も同罪……どころかむしろ重い罪に問われるんじゃないだろうかと思うが、今そんな事を指摘してこんな恥ずかしい体勢を長引かせたくはない。
「さあね!それより、帰って良いんでしょ!?」
「そりゃもちろん。用は済んだからな」


稔の暴挙に憤慨しながら家に帰った美弥だったが……家には、誰もいなかった。
玄関の鍵を開けて家へ入り、まずは台所に行く。
ダイニングテーブルの上に、メモと二千円が置かれていた。
『お友達と観劇に行って来ます。遅くなるから、晩御飯は適当に食べてね。  母より』
「何の友達よ」
思わず、美弥は毒づく。
下半身に節操のない母の友達?
観劇・食事・バー・ホテル……着飾ってお定まりのデートコースを楽しむ母の姿が脳裏に浮かんで、美弥は吐き気を催した。
「……最低」
「ただいま〜」
その時玄関から、聞き慣れた兄の声がした。
「おかえり。母さん、お出かけだって。晩御飯、どうする?」
台所に兄……伊藤貴之が入って来る。
「あ〜、俺晩飯いらね。直保とメシ食って来たから」
直保は、貴之の親友の名である。
「あ、そう。それじゃ、貰っとくわね」
「おう」
「先にお風呂入る」


妹は、しっかりしていた。
懐に入った臨時収入の二千円は一切使わず、冷蔵庫の中にある余り物を使って夕飯を三品作り上げたのである。
具材たっぷりの炒飯。
卵とワカメの中華風スープ。
牛肉とピーマンと市販の素を使って、青椒肉絲。
あまりにも美味しそうなので、満腹だったにも関わらず貴之はほんの少し分けて貰った。
テレビのバラエティを眺めながら、二人は食事を片付ける。
「なあ、美弥……」
食事を終えると美弥が買い置きしているプリンまで出され、貴之はありがたくちょうだいした。
「ん?」
寝間着代わりのTシャツとショートパンツ姿の美弥は、不意の問い掛けに首を傾げる。
「ぶっ」
貴之は思わず吹いた。
「何よ?」
「い、いや……」
自分の中に生まれた感情に、貴之自身が戸惑った。
美弥が可愛い。
いや、兄の贔屓目を抜いても、女の子としての美弥は可愛い部類に入る。
だが今自分の中に生まれているのは、『兄』ではなく『男』として美弥が可愛いという感情なのである。
「お前さあ……安物のシャツなんか買うなよ。ブラジャー、透けてる」
貴之はやっとの事で、それだけ言った。
「別にいいでしょ。家族以外に誰もいないんだから」
「恥じらいという奥ゆかしい感情はお前にゃ備わってないのか?」
と言いつつ透けてるブラジャーはレースの付いたピンクだなとしっかり観察している辺り、かなり自分がヤバい。
「お兄ちゃんの前でカッコつける必要なんてないじゃない」
「むう、正論を」
おどけた口調で言いながらも、視線は実妹の胸を観察していた。


伊藤美弥の悩み 〜受難〜の最初へ 伊藤美弥の悩み 〜受難〜 1 伊藤美弥の悩み 〜受難〜 3 伊藤美弥の悩み 〜受難〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前