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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜3〜-1

「先輩、デートしましょう!」
「なによ、いきなり。」
「デートですよ、デート。」
「それはわかってるわよ。私が言ってるのはなんで数馬とデートするのかってことよ。」
「・・・たまに思うんですけど俺と先輩って付き合ってるんですよね?」
「まあ、そうね。」
「付き合って二週間とんで三日経つんですからデートしましょうよ。次の日曜日は空いていますか?」
「空いてるけど・・・どこに行くの?」
「遊園地です。」
「・・・」

〜夕日がきれいだ〜

「おはよう、数馬。」
「おはよう。」
「おう、憲一、結衣。おはよう。」
「なあ、数馬?」
「ん、どうした?」
「お前さ、付き合って二週間程経つけど先輩とはどんくらいまでいったんだ?」
「ひょっとして最後までいったとか?」
「なに、マジか!?俺らですらいってないのに。」
「・・・手。」
「え?」
「手をつないだ。」
「・・・中学生かよ。」
「デートはしたの?」
「・・・それもまだ。」
「いつも思うんだけど、お前らって本当に付き合ってんのか?」
「でも手をつなごうって言ったのは向こうからだぜ。」
「あのね、仮にも男なんだから少しは自分から動きなさいよ。」
「今度の日曜日にでもデートに誘ってみたらどうだ?」
「デートか。どこ行きゃいいんだ?」
「それくらい自分で考えなさいよ。」
「そう言わずにさ。お前らはどこに行ったんだ?」
「俺らは、最初のデートらしいデートつったら遊園地だったな。」
「遊園地か。あの先輩がそんなんに行くかな?」
「そればっかりは何とも言えないわね。」
「案外お化け屋敷とかでめちゃめちゃ怖がったりしてな。」
「お前、あの保奈美先輩だぞ。んなもんに怖がると思うか?」
「わからんぞ。ああいう人はそういった類のものが苦手だと昔から相場が決まってる。」
「どんな相場だよ。それに仮にそうだとしてもひとつ問題があるんだよ。」
「何だ?」
「俺もだめなんだ。お化けとか。」
「・・・そういやそうだったな。」
「・・・」
「・・・」
「さて、と。一時間目は移動だったよな。」
「そうね、早く行きましょう。」
「いや、ちょっ、待て待て。待てってば。」
「もうさ、お前の好きにしていいよ。」
「まっ、せいぜい頑張りなさい。」
「薄情すぎだ、てめえら。」


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