俺と俺様な彼女 〜3〜-2
〜日曜日〜
「おはよう。」
やばい、先輩の私服初めて見たけど綺麗すぎだ。
「これでもかってくらいやらしい顔してるわね。はっきり言ってキモイわよ。」
でも中身が最悪なんだよな。何食ったらこんな性格になるんだろう?
「いや、先輩の私服姿が似合ってたんで。」
「それはどうも。さあ、時間は流れてるんだからさっさと行くわよ。」
別にさ、期待してたわけじゃないよ。でもさ、少しくらい反応してくれたっていいじゃん。顔赤らめるとか。
「ほら、さっさと行くわよ。」
「へ〜い。」 まあ乗り気なだけましか。
「遊園地なんか何年ぶりかしらね。」
「俺は春休みに憲一とかと行ったんで半年ぶりくらいですね。」
「憲一?」
「ああ、俺の幼馴染なんですよ。今度紹介します。」
「へぇ、幼馴染なんかいたの?」
「まぁ、腐れ縁ですけどね。」
「幼馴染か、楽しみにしとくわ。それで、何から行く?」
「・・・お化け屋敷とかどうですか?」
「お化け屋敷か、じゃあそれにしましょう。」
「いいの!?」
「は?なによ、驚いた顔して。行くわよ。」
待て待て待て、話が違うぞ憲一。先輩めっちゃノリノリだよ?やばい、どうしよう。
・・・
・・
・
「俺は大丈夫俺は大丈夫あんなのは全部作り物全部存在しないだから大丈夫。」
「さっきから何ぶつぶつ言ってるの?」
「いえ、何でもありません。」
「顔色悪いわよ。」
「・・・たぶん大丈夫です。」
「そう?じゃあ行くわよ。」
「あっ、ちょっ・・・。」
「いやぁぁぁーーーー!!!」
「うるさい。」
「うわぁぁぁーーーー!!!」
「ちょっ、くっつかないでよ。」
「だめだめだめ、先輩離れないで!!!」
「ほら、早く行くわよ。」
「待って待って、先輩待って・・・・・・いやぁぁぁーーー・・・
・
・
「はあはあ、くそう、お化け屋敷なんかだいっ嫌いだ!!」
「じゃあ何で自分から行こうなんて言ったのよ。馬鹿じゃないの?」
「憲一にだまされたんです。」
「何を?」
「いえ、いいです。」
「まったく、初デートだってのにしっかりしてよ。」
「すいません、もう大丈夫です。行きましょうか。」
「次はどれに行く?」
「そうですね、じゃああのジェットコースターに行きましょうか。」
「嫌よ。」
「えっ、あっ、じゃああっちのフリーフォールに。」
「嫌。」
「何でですか?」
「何でわざわざあんな存在の意味のわからないものにお金払ってまで乗らなきゃいけないのよ。」
「・・・怖いんですか?」
「・・・別に。」
「じゃあ行きましょうよ。」
「・・・」
カタ、カタ、カタ・・・
「先輩、顔真っ青ですよ。」
「・・・」
ギュッ
「えっ?」
「降ろして。」
「へ?」
「お願い。」
「いや、てかもう頂上・・・」
カタ、カタン・・・
「い」
「い?」
ゴォォーーーー!!
「いやぁぁぁーーーー!!!」
「せ、先輩!?」
「いやぁぁ、降ろしてぇぇーー!」
「せ、先輩、落ち着いてください。」
ボキッ、ミシ、バキ。
「んのぁぁっっ!?!?せ、先輩、手、手が折れっ、離して・・んぎゃぁぁぁーーー!!」
「いやぁぁぁーーーー」
「うぎゃぁぁーーーー」
・・
・