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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み8 〜文化祭〜-15

「っ……!」
 本能に従い、龍之介は思い切り腰を打ち付けていた。
 そして最奥部めがけて、白濁液を放出する。
「あ……!あ……!」
 仕切りを隔ててはいるものの、子宮へ種を注ぎ込むべく何度も震える肉棒の感触に、美弥が声を上げた。
 体が射精を受け入れ、更に搾り取るべく収縮する。
 射精しきった龍之介は、虚ろな目付きで天井を見上げる美弥の髪に触れた。
 さらさらの髪を梳いてやると、顔中にキスを降らせる。
「ん……」
 美弥が手を伸ばしたので、龍之介は指先を絡ませた。
 場所が場所だけにこのまま寝かせる訳にはいかないが、消耗したのだし少し休ませてやりたいなと思う。
「ん……!」
 とりあえず用の済んだ肉棒を引き抜いていくと、美弥が声を上げた。
「?」
 引き抜き終わると、何やら恥ずかしそうな唸り声がする。
 龍之介には意味の分からない唸り声だが、美弥側すればしごく単純だった。
 お腹の中に溜め込まれていた愛液が、引き抜きと共に溢れ出てきたのである。
「ううぅぅ……」
 こんなに濡らしていたのかと思うと、恥ずかしくて仕方ないのだ。
 まあその点に関しては、その時には常にたっぷり濡れるよう龍之介が心を砕いてきたので体がそう反応してしまうという側面があるのだが。
「はぅ……ん……」
 とりあえずは溢れた蜜を拭おうかと体を起こした美弥は、つい声を上げてしまう。
 体の疲労を気遣かった龍之介が、触れてきたせいだ。
 絶頂を味わって体の感覚が敏感な時に触られては、声が出るのも致し方ない。
「あ……」
 龍之介は慌てて美弥から手を離すと、ベッドから降りる。
「タオル、濡らしてくるよ」


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