恋人達の悩み8 〜文化祭〜-13
くちくちくちくちくちくち……!
「あああああ……!」
お腹の中を指が縦横無尽に暴れ回り、美弥に受け入れる準備を整えさせる。
「あ……」
ひくひく震える秘部から、龍之介は指を抜き取った。
たっぷりの蜜にまみれていやらしく光る指を、美弥の前にかざしてみせる。
「嫌がった割に、その気だね?」
揶揄された美弥は、ただでさえ赤い頬を更に赤く染めた。
そんな美弥の頬にキスを落とすと、龍之介は体を下にやる。
「やっ……!」
足を持ち上げられたかと思うと、龍之介が秘所に食い付いていた。
まずは舌先で優しく皮を剥き、肉真珠を吸い上げる。
「ひっ……!」
美弥は悲鳴を上げた。
龍之介が舐めやすいようにと大きく足を開かされているのが、余計に恥ずかしい。
しかし……抵抗してもやりたい事をやっている龍之介の力の前には捩じ伏せられるだけなので、おとなしくしているしかない。
「ひんっ……あ、んあ、あうぅあっ!」
手で顔を覆いながら、美弥は鳴き声を溢れさせる。
「だ〜め……顔、見せてよ」
愛撫を中断し、龍之介は言った。
顔を隠したまま、美弥はぶんぶん首を振る。
「強情モノ」
不満げに呟いた龍之介は、次の瞬間にやりとほくそ笑んだ。
美弥の足を持ち上げ、後転させるように投げ出す。
「きゃっ」
驚く美弥へ、龍之介は告げた。
「顔を見せてくれない罰〜。恥ずかしい体勢でしちゃう」
初めて体を繋げた時以来した事のない体勢だが、あの時は体験よりも知識の方が豊かだったので、こういう体勢が恥ずかしくはないものだとばかり思っていた。
しかし……何度も体を重ねて美弥の恥ずかしがりっぷりを理解できると、あの時は相当恥ずかしかったんだろうなと今では反省している。
だから今、顔を見たいのに見せてくれない美弥への戒めとして、その恥ずかしさを利用するこの体勢をとったのだ。
「や〜っ!見せる!見せるからぁ!」
よっぽど恥ずかしかったのか、美弥は慌てて手をどける。
熱く火照った頬や欲情で潤んだ瞳、何度も吸い立てたせいかつやつやと妖しく光る唇。
顔も体も全てが、自分を受け入れる準備が整った事を伝えていた。
「よしよし……素直でよろしい」
龍之介は優しく微笑むと、指を一本蜜壺へあてがう。
ちゅぷんっ
さしたる苦もなく、美弥は指を根元まで飲み込んだ。
たっぷりと濡れているくせに、ねじれたわむ秘所は指をきつく締め上げる。
指はそのまま、柔らかく複雑な襞の中をたゆたった。
「ん……嫌ぁ……!」
体の大事な部分を全て恋人の前に曝け出している恥ずかしい姿勢が元に戻らないのもさる事ながら、龍之介の目的に気付いた美弥は、嫌がって腰を捻る。
龍之介は、指でお腹の中の襞一つ一つを楽しんでいるのだ。
「や、約束……違うぅ……!」
美弥が抗議すると、龍之介は意地悪くほくそ笑む。
「顔を見せてくれたらこの体勢をやめるなんて約束、僕はしてないけどなぁ?」
「りっ……りゅうっ!」
龍之介は美弥へ、自身の高まりを示した。
「たまにはこのまま……いいだろ?」
恋人の熱さを感じ、美弥は顔を反らす。
「……」
沈黙を承諾とみなし、龍之介は美弥の中に入る準備を整えた。