【お揃いの後姿】-1
神社を上がる階段は何段あるのだろう。
いつも12段数えて座り込んで。
少しコケの匂いがする階段に座り込んで。
木が光を遮って暗いな。
君の靴のスパンコールがキラキラしてた。
くだらない今日の出来事を話して。
笑い声が田んぼに居る蛙と重なって合唱した。
英語が嫌いな僕等に送ろう。
簡単な英語。
永遠なんて言葉信じないって、君は吐き捨てるけど。
その日本語が愛を表現する一つなんじゃないかな?
僕は馬鹿だから色んな言葉を知らないけど、
きっと選び切れないよ。
僕は君にありきたりな言葉を伝える。
Love You forever
君が飴を舐めたら
また、階段を上ろう。
手を繋いで息を通わせながら。
今にも壊れそうな階段を一つ飛ばして。
真っ赤な鳥居を潜らずに
木のアーチに出迎えられよう。
月明かりだけで照らされた神社。
消えてしまったろうそくに二人で灯を燈そう。
マッチの焦げた香りを嗅ぎながら
君と誓いのkissをしよう。
神様何かいないって、君は悲しそうに言うけど。
ちっぽけな人間が少しでも、
願いたかったんじゃなぃのかな?
僕は弱い人間だからえらそうな事言えないけど、
僕等にだって、神様がついてるんじゃないのかな?
君は信じない神社の神様に僕は誓う。
君を愛します。永遠に。
階段をおりたら
お揃いの汚れたお尻に笑いながら。
僕等を一つに見せる
影に
ありがとうを言おう。