ある女の告白-2
「あの…」
私は裸のまま、ドアの向こうに居るだろう老婆に声をかけました。
「上がったのかい?」
そう言って、老婆がバスタオルを手に脱衣所に入ってきました。
私は、裸を見られる恥ずかしさに、身を捩って老婆の視線から隠れようとしましたが、
「ほら、手を広げて!拭けないじゃないか!」
老婆はそう言うと、手に持ったバスタオルで私の体を拭きました。
「ふん、まあまあいい体をしてるね。」
体を舐め回すような視線に、私はたまらなく恥ずかしくなり、胸元を腕で覆い太股を閉じ合わせてなんとか老婆の視線をかわそうとしましたが、
「隠すんじゃ無いよっ!」
ピシャリとお尻をぶたれ
「キャア」
と声をたててしまいました。
「あんたはこれからもっとあちこち見られてなぶられるんだよ、これ位で恥ずかしがってどうするんだいっ?!」
老婆の言葉に私は戦慄しました。
「ど、どう言う意味ですか?」
「どうもこうも無いさ、そのままの意味だよ」
老婆はニヤニヤとイヤラシい笑みを浮かべ、所々歯の無い口元から空気の抜けるような音をたてて笑いました。
「さあ、腕を広げて胸を見せてみな」
そう言って、私の腕を叩きました。
私はしぶしぶと胸元から腕を放し、老婆の目の前に胸を晒しました。
「なんだい、結構乳房は大きいじゃないか…その割には乳首が小さいねぇ…」
私の胸を見ながら言いました。
私は、自分でも乳房の大きさに比べ乳首が小さく陥没しているのを気にしておりましたので、老婆にそう言われ、耐え難いほどの恥ずかしさを覚えました。
「このバランスじゃ駄目だね。お館様は大きな乳首がお好みだからね。」
クックッと笑いながら
「あんた…苦労するかもねぇ…」
そう言い、ニヤリと笑いました。
老婆は、私の体を拭きながら
「足を広げてみな」
そう言いました。
「そ、そんな…」
「開かなきゃ拭け無いよっ!」
ピシャリ!
またお尻を叩かれ、
「ヒィ!」
私はオズオズと足を開きました。
老婆は、年の割に意外なほどの力で私の片足を掴むと、“グイ”と上に持ち上げます。
「ああっ!」
私の恥ずかしい部分が老婆の目に晒されます。
老婆は、バスタオルで水滴を拭いながら私の秘所を指で割り広げると
「あんまり使い込んじゃいないねぇ」
そう言いました。
「や、やめて下さい」
私は顔を真っ赤にしながら言いました。
「ふん、今のうちだよ」
老婆はそう言うと、私の秘所から指を離しました。
私の性交渉は数えるほどしか無く、こんな明るい場所で誰かに秘所を見られるといった事など無かったので、死にそうな恥ずかしさに下を向いたまま、ただうなだれておりました。
老婆は私の体を拭き終えると
「これに着替えな」
と、一枚の薄いドレスを手渡しました。
それは、オーガンジーで出来たワンピースでした。
あまりの薄さに、手渡された私の腕が透けて見えました。
「…下着を下さい…」
「下着?おまえにそんなモノが必要だとでも言うのかい?」
老婆は歯の無い口元を歪ませながら笑いました。
「そんな…」
「さっさと着替えなっ!」
老婆に脅かされながら、私は薄いワンピースを着ました。
ワンピースは体を隠すのに何の役にも立たず、私の体は丸見えと同じでした。
乳房や小さな乳首、そしてフワフワとした淡い草むらが、薄衣を通してすっかり見えているのが、自分でもよく見えて、私は目を開けている事すら出来ませんでした。
老婆はその後、自分は“てふ”と言う私専用の使用人で、これから細々とした事は自分が面倒を見るからと言いました。
てふが部屋の壁に取り付けられた電話でどこかに連絡を入れると、先ほどの大柄な男性が再び現れ、私に自分について来るようにと促しました。
私は、彼の目に自分の裸体に等しい姿を晒すのに激しい抵抗を感じましたが、彼は気に留める素振りも見せず大股で部屋を出て行きました。
部屋を出る時、てふの肩口に蝶の入れ墨が入っているのが見えました。