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少年VS『朝のアイツ』
【コメディ その他小説】

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少年VS『街の中のアイツ』-1

〜日曜日〜

少年は歩く。街の中を。空を見上げ、歩いていると……するとその時…
『―ドンッ!』
少年に何かが当たった。
『…ってぇなオイ!!』
見つめる先には電信柱。
うわ、恥ずかしい。


『……貴様オレになにか言うことがあるんじゃないのか……??』
返事なし。

『ぶつかっといて……なにも言わない気か……?』
当然の如く返事なし。てか、ぶつかったのオマエじゃん。

『口を閉ざすとは……弱虫らしいな……クク』
言い終わったその時、電信柱にハイキックを繰り出した。あー周りの視線痛いよ。

『―ヒュッ』
少年の蹴りは電信柱の数センチ前で止まった。

『挨拶代わりだ……』
なにを言うか。
『いいか。世の中には…強い者と弱い者がいる…。弱肉強食って言うだろ?…クク…弱い者は強い者に喰われる……。弱者が…強者の前で舐めた態度をとると……ジ・エンドだ…。』
少年が電信柱に語りかけてる間も、周りの視線極めて痛い。

『今……貴様がとってる行動はオレを舐めてる……。シカトだと……?ふざけやがって!!…オレは絶対友達の誕生日パーティーはお呼ばれされてたんだぞ!!』……そこはかっこよくお願いします。

『Allシカトか……』
意味わかんない造語出た。『いいだろう……貴様にくれてやる!!オレの怒りの鉄拳を!!…いいか!?キレたオレは…』
少年は大きく腕をふりかぶった。

『10万馬力だぜ?』
アトムかよ。


『ガァンッッ!!』
『…………』

しばしの静寂……。ギャラリー引いている。


『〜〜〜!!』
そして悶絶する少年。コンクリって固いんだぜ??

『ああぅ……はぁぁ……フー…フー…貴様ぁぁ!!
許せない…!許せない!!くらいやがれぇ!!』
少年は頭突きを繰り出した。
『ドブシャッ!』
出てはいけない音が出た。
『はぁぁう〜!!いたいよぉ』
アタマから血が噴水の様に出ている。いや、噴火?

『許せない!!……貴様はオレが!オレが必ず!!』と、その時。


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