代わりでもいい。。。-4
「私……今、すごくショックで…どうすれば良いかわかんないから……
きっと、涼くんのこと利用しちゃう。
涼くんは、優しすぎるから……きっと、君を傷つけちゃう…
それに………」
そう言う先輩の目からは、とめどなく涙が溢れていて……
『滝を…忘れるなんて、出来ないの……』
「・・・・・もし俺が……それでも良いって言ったら?」
利用されてもいい。
傷付いたっていい。
それで、先輩が笑ってくれるなら………滝先輩の……代わりでもいい。
「本当に・・・いいの?」
「・・・・はい」
「ごめん……ごめんね・・・。
…今だけ……今だけで良いから・・・お願い、滝の代わりでいて……」
そう言ってから、里美先輩は……泣いた。
今にも、壊れそうなくらいに・・・・・
でも…本当に泣いてたのは、俺の心の方なのかもしれない……
今の位置から、動けないって分かって……結局は、代わりで…
でも……それでもいい…
いいんだ・・・・・・
それで……
君が笑ってくれるなら。
Fin.