怪談話CASE3:『かくれんぼ』-2
「とても寒い1月だった。バカな私は、いつまでも待っていたわ。手足の感覚が無くなってきても。もしかしたらまだ探してるんじゃないかって」
(それ以上は言わないで!! 言っちゃダメ!! 知りたくない!!)
直感が危険を知らせる。
「気付いたら…死んでた。…ほんとバカみたい。いじめられてるのに見つけてくれる訳ないじゃない」
ふっ、と束縛が解けた。
「あ…!! いや…!!」
「それでね、私とてもさびしいの。…アナタモ一緒に、キテクレル?」
「いや…!! いやぁ…!!」
ゆっくりと女の子は、小桃を抱きしめた。
『次のニュースです。また行方不明事件が発生しました。この街で5人目となります。行方不明になっているのは三上小桃ちゃんです。詳細は…」
End