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隣人のち恋人、ときどき変人。
【幼馴染 恋愛小説】

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隣人のち恋人、ときどき変人。-5

翌日、俺はその日に起きたことの一部始終を大二朗達2人に話した。
なんだかんだで俺の恋路を心配してくれていた2人に対する、
感謝の報告と言った意味で、だ。
この話に真っ先に飛びついて来たのは大二朗の方。
普段は細い目を(言うと怒る)を、ぐっと見開きながら問いかけてくる。
「…それまじで言ってんの?」
そうそう、念のために言っておくが、別にこの男は、
「本当に2人が付き合い始めたのか」
ということを聞き返して来ているわけではない。
あの後の彼女がとった言動が、どうしても信じられないというのだ。
…まぁ確かに俺の方も多少面食らったが、
そこはやはり、エキセントリック少女神楽佑香が相手なのだ。
そんなことで驚いていてはこの先2人に未来は無い。
『大まじだよ。…お前の言いたいことはわかるさ。
 オレだって正直面食らったんだから。』
「いやな、お前が佑香サンと恋人同士になれたのは素直に嬉しいんだよ。
 ただ、…その後がなぁ〜…。
 ……佑香サンやっぱり変な人だよな〜、うんうん。」
大二朗がしみじみと言い終えると、
俺に気を使ってか祐がすかさず大二朗を制する。
「こらこら、大二朗、付き合い立てほやほやの恋人捕まえて、
 変な人、はないだろ。もう少し気を使えよ…。
 まぁ…一般人の感覚からはやや外れた展開ではあるけどな。苦笑
 とりあえず秀太、お幸せに。」
『サンキュ。』
昼休みの教室には、いつの間にか俺たち3人だけとなっていた。
会話の切れ間の沈黙の中、フィードバックする昨日の会話。
あの後何があったかはみんなのご想像にお任せするよ。
一つ言えるのは、
世間一般の恋人達が過ごすような甘い時間ではなかったってことかな。
苦笑

…隣人から、恋人になった神楽佑香……彼女はやっぱり…、変わってる。


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