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青い天上
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青い天上-1

2005年11月14日
《青空》
悲しい時は空を見よう。
雲一つない青い天上を…
時には雲もあるけれど、
それは空の気まぐれさ。 上を向いて歩いてごらん。風が背中を押してくれるょつらくて、苦しくて、
悲しい時は気が済むまで
泣けばいい。泣いて、泣いて、
新しい道を探せばいい。でも、忘れないで。
君にとって1番大切な仲間がいることを。目を閉じれば…
ほら、そこにいる。悲しい時は空をみてごらん
君はいつも独りじゃなぃから。

「ガチャガチャ…ガチ」。
いつも通りに鍵を閉める。秋に入ったからか、肌を針でさすような寒さだ。
「寒ッッ」…思わずでた独り言。アパートを出て歩き出す。友達との待ち合わせ場所に。前から眠そうに歩いてきた【田村-理香タムラリカ】
「おはょ〜」とゥチ。
「はょー」っと眠そうな返事がかえってきた。まぁいつもの事。もう少し先で、【鈴木-彩紀スズキアヤキ】と【館林-魅典タテバヤシミノリ】に合流。いつも通りあるきだす。中学に行くこの道のりは1年半も歩けば慣れたもの。ぐだぐだ喋りながら歩き、学校到着。
ゥチらの教室は3階。
「あぁ↓↓↓階段きつ〜」、「だる〜。」等と文句ダラダラに階段を上がる。
やっと上がり教室に「はょ〜」と入ると、同じクラスの【森-彩華モリアヤカ】から一際元気な挨拶がかえってくる。「裕、おはょッッ!急がないと間に合わないょ!!」
「マジッッ!!」
慌ててジャージに着替えて部活の朝練に向かう。
一緒に部活に向かうメンバーは…先程のメンバーと隣のクラスの【伊藤-彩イトウアヤ】の入った6人メンバーである。
部活は「吹奏学部」♪
この辺でも力のある部活である。
朝練、授業、休み時間、給食、昼休み、午後練……いつも通り部活を終え、家にかえってきた。
「ガチャ…」自分で鍵を開けなかにはいる。家には誰もいるはずがなぃ。ゥチは母子家庭。親が早く帰ってくるのはまれだ。小学校から独りになる事はしばしば。
母はいわゆる仕事の出来る人なのだろう。
顔もひろく、その明るくハッキリした性格から、よく色々な人から相談を受けていた。7時30分過ぎに、
「ピンポーン…」
「ハィ」…「まま、あけて〜」
「ガチャ」母が帰って来た。
今日はHardなスケジュールだったのか一段とお疲れらしぃ。その後、ご飯を食べ風呂から上がって来た…母は電話でまた相談を受けてるらしい。「ぅん…それで」とあいづちをいちながら話しをしている。その日からだろうか。母は日がたつにつれ、電話が多くなり、溜息が多くなった。どうやら相談を受けてる相手が体調を崩したらしぃ。ウチも知っている人で、母よりも年上で、かなりの歳のいったおばさんだ。
それがきっかけで母はよくその人の家に行くようになった。その人には夫がおり、家に行けば当然会うだろぅ。その夫がウチの母にほれたらしく、ぅちの母がNOといった途端蒸発したらしい。すると母はおばさんに責めたてられ、「あんたのせいで家庭はメチャクチャだ!!」などといわれていた。
しかし、この事実をゥチが知ったのは随分たってからだった。このお陰で母は度々寝込んでいた。
ある日、いつものように家に帰ってくると途端に電話 がかかってきた。
「はい、三村です。」
「娘さん???」
「はぃ。そうですけど?」
「私、貴方のお母さんにひどい事されたの。お陰で家庭はめちゃくちゃ。殺そうともおもったし、お母さんは私の話をきいてもくれないのよ!」と独りでいきなりいいだした。突然そんな意味の解らない話をされれば誰でも対応にこまるだろう。ゥチはだんだん意味の解らないことをいっているこのおばさんに腹がたってきた。ゥチは言葉をたちきるょうに「あなただって母の話をきいてないッッ!」とキレた。それだけいってこっちからぶちぎった。
ゥチは結構自分の中にためておける人間だとおもってた。なのにこの時ばかりはおさえようともおもわなかった。「あのおばさんはなんだ。自分の好き勝手なことばっかりいぃやがって。」とおもった。しかし、これが自分に最悪な結末になって帰ってくるとは思いもよらなかった。


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