Will it rain-1
もっと雨が降れば良い
と思った
頬を濡らしている
本当の理由になんて
気付きたくないんだ
真っ暗な闇の中
土砂降りの雨の中
僕は傘も差さずに
ただ一人───
容赦無く
打ちつける水滴に
熱は滞まる事を
知らない
灰色の空は
まるで
「泣いているみたいだ」
どれだけ降ったって
誰が気付くだろう
この冷たさは
光を遮るだけ
誤魔化して生きていく
当たり前の日常
一瞬の雨に
この想いを例えて
「もっと強く
強く降れば良い」
叫んだ筈の声を
覆い隠すように
雨は未だ僕自身を
激しく
打ちつけている