壁時計-17
「そしたら、先輩がいい方法を考えてくれたの。先輩が少し脚を広げる形でベンチに座って、私が先輩の片方の膝にまたがって、クリをスリスリするってやつ。すごく気持ちよくて、思わず熱中しちゃった。スリスリで気持ちよくなってイク寸前で止めて、少し鎮めてからまたスリスリして、どんどん高まっていくの。最後にパーンと弾ける感じで達して、先輩の首にかじりついちゃった」
堪え切れなくなった茉琳は裸の半身を起こして春奈に抱きつく。何かにとりつかれたように春奈の首筋のあちこちにキスをした。
「待って、最後があるの。それでね、私、パンティもブルマーも濡らして、先輩の膝にラブジュースをいっぱい擦りつけちゃてたの。それに気がついて慌てて謝ったら、先輩がね『私も溢れちゃった』って。見たら先輩のブルマーにも、黒いシミがジワッと付いてるの。思わず私、口走っちゃった、『舐めていいですか』って。そしたら、思い切り抱きしめられて、耳元で『それは今度ね』って。ものすごく幸せだった」
春奈は茉琳の方を注視した。茉琳は、目をとろんとさせ、口を小さく開いて何かをつぶやいている。耳を寄せると、茉琳は「舐めて、舐めて」と熱にうなされたように繰り返しているのだった。春奈は満足げに笑った。
「思ったとおり、マリン、あなたその素質があるのよ」
身を起こすと、春奈は茉琳の下半身の方に移動し、パジャマに手を掛けた。自然に茉琳の腰が浮く。春奈は茉琳の下半身からパジャマとパンティを一緒に剥ぎ取り、白い脚と黒々とした草むらを露わにした。春奈は茉琳の躯を開き、秘所に手を伸ばす。脚を持ち上げ加減にすると、花園の入口付近の下草が濡れて柔肌に張り付いているのがよく分かった。
「マリン、こんなに濡らしていたのね」
春奈は覗き込んで言う。茉琳は口淫される喜びに震えた。
「あ、あうーーっ」
二本の指で陰唇を押し広げられ、スルリと舌が挿入される。二度三度抜き挿しした後、ピチャピチャと音を立てて花弁を舌先で舐め弾く。子猫がミルクをすくい飲むようにして、春奈は茉琳の愛液を飲み干していった。茉琳は手を伸ばし、春奈の指に指を絡ませる。
「あっ、あっ」
短い悲鳴が次々と茉琳の口をついて出た。
春奈の吸陰は、きめ細かく、優しかった。
「マリンのクリ、勃ってきたよ」
口を離した春奈はかすれた声で言う。
「あぁ……だめ、いっちゃう……」
思わず閉じようとした茉琳の太腿を肘で押しのけ、春奈は指を花園の中へ侵入させた。
「あぅっ」
茉琳は思わずこぶしを握ってしまう。
「感じやすいのね、ほら、もうこんなに濡らして」
春奈は指を抜き挿しする速度を速めた。媚肉をとろけさすような、ちょうどよい摩擦感。茉琳は、急速に、もうこれ以上はないという高みまで追いやられていく。
そのとき、春奈の別の指の腹が、腫れ上がった茉琳の快楽の真珠を刺激し始めた。
「あ……ああ……」
茉琳は自分の乳房を搾るように掴み上げ、腰を激しく揺する。春奈はその動きに振り回されながらも、指の刺激を続けた。茉琳の股間からは激しくビチャビチャと音が鳴り続ける。
「はぁうっ」
茉琳は全身をのけぞらせて絶頂を迎えた。ビクン、ビクンと心臓の鼓動が躯中を駆けめぐり、揺すぶる。春奈は、宙を舞う茉琳の躯に寄り添い、びっしょりと濡れた手で愛液を柔肌に塗りたくり、愛おしげに口づけた。しばらくして、余韻に酔いながらも茉琳は横臥の姿勢になって春奈を抱きしめた。片膝を春奈の太腿の間に割り込ませ、股間に押しつける。
「あれ?」
何か違和感がした茉琳は春奈の腰を触った。ベルトのようなものを巻いている。
「何か付けてる?」
「フフフ」春奈は色っぽく笑った。「見せてあげるね、マリン」
不思議そうに見上げる茉琳の視線を受けながら、立ち上がった春奈はパジャマを脱いだ。すらりとした肢体、形のいい乳房、そして、プリプリと張り出した腰には、黒いハーネスがあった。
「何、それ?」
「マリン、ベッドに上がって」
不思議がる茉琳の問には答えずに、春奈は命じた。心なしか、春奈の表情がキリリと引き締まった感じがする。茉琳は言われるままベッドに上がり、膝を横に倒して座った。春奈はベッドの近くの棚に置いてある小箱から、ディルドとコンドームを取り出す。
「どう?」
可愛いピンク色ながら隆々とそそり立つディルドをハーネスに装着して向き直った春奈は、胸を張って茉琳のいる方に歩み寄った。