手紙〜心閉ざしたダチへ〜-5
何度でも言おう
"気付かないことが一番の罪だ"
これ以上ない最低な罪だ
俺はその後、何度も何度も彼の家を訪ねた
彼は未だ家の外には出ない
俺にも会ってくれない
だけど俺は、何度も何度も訪ねた
これは俺の責任だから
Mへ
なぁ…M。
今、何をしよるの?
何を考えよるの?
俺を許してくれるの?
何に疲れた?
担任は言ってた
彼は何年かかるか分からないけど、いつか自分の力できっと立ち上がってくると…
君の気持ちはきっと伝わっていると
だけど、俺の気持ちが本当に伝わるまで
アイツが本当に立ち上がるまで
俺は諦めない
友達だから…