底辺の唄。-2
会社
倒産して多額の借金。
預金ゼロ。
借金取りが来ても居留守使う。
居留守通用しなくなってまた逃亡。
飛ぼうとした先知らない公園。
田園。立ち止まり就寝。
終身雇用破れ街はぐれる。自信なくし立ち止まる。
収支赤多くなり、成り立たない。
中止。
未来のパスポート無くし立ち尽くす。
煌めく過去。囲いなく崩れる城。
今のおれは白じゃねえ。
汚く濁った灰色ランナー。
グズってばかりはいられねぇ。
愚図破り再建。
この場所からまたはじめよう。
さぁ行け!魂導くバーニング。
モーニング、迎えて歩きだす。
こんな時勢でも歩きだす。
………下手くそな唄だ。
今思うと韻もうまく踏めちゃいないし。
夜が明ける。
こんなおれにも朝は来る。クルクル廻る日が始まる。
やるしかねぇ。
おれは大きく息を吸い込んで背伸びした。
どんな朝でも始まりに違いねぇ。
終わりにするかしないかは自分次第。
自分史の幕引き早すぎる。
鳥が鳴く。
また新しい始まりを告げるように。
よし!もう一度天下獲りに行くか。