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fantasy ability
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fantasy ability・5‐“覚醒”へのcount down‐-6

‥‥‥時刻を見る、七時八分‥‥

「‥‥さてと、何をしても、‥‥所詮は俺が求めて“答え”を見つけないといけないみたいだし、‥‥そろそろ、学校があるから、今日はこの辺でやめときましょう。」
「‥‥いいのか?」
「‥‥仁、俺はまだ、‥‥“人間”で居たいだけだ。」
「‥‥‥‥解った。何も言わない。」
「「「「‥‥‥‥‥‥。」」」」

‥‥‥‥‥。俺はまだ“真実”を知らないが、何もしないのは、ただ“逃げたい”からかも知れない。‥‥‥‥

「‥‥皇、学校から帰って来たら、鍛練だけはするぞ?」
「やらないと駄目なのか?」
「ああ。因みに、拒否権はない。」

‥‥‥‥神様じゃなくて、鬼じゃないか?‥‥‥

「‥‥何?」
「‥‥いや、ごめんなさい。」
「わかればいい。」

その後、準備をし余裕をもって、学校に行った。





‐午後四時、神城家中庭‐

全員が俺を見ている。‥‥‥なんか、恥ずかしいな‥と、思っていたら、仁が喋った。

「‥‥皇。まずは、幻想具現化を説明する。」
「ああ。」
「ある程度見ているから、だいたいは知っていると思う。しかし、大事な事がある。俺は双剣だが、誠慈は長剣、優は大剣、‥‥解るか?」
「‥‥“型”が違う?」
「そうだ。因みに、梛は弓、光は槍、薫は斧、咲は短剣、凛は棍だ。そして、皇、お前は‥‥‥宝玉。」
「‥‥‥‥えっ?玉?なんで?」

しかし、皆は驚いていた。何故?‥‥

「‥‥‥皇、お前の幻想具現化の“型”は、言わば“無”だ。全てを使えるが、全てにならない。」

‥‥‥?????‥‥‥‥

「‥‥‥つまり、俺みたいに双剣になるし、梛みたいに弓にもなる。が、それは完全じゃない。しかし、一つになるし、全てにもなるという事だ。」
「‥‥‥オールマイティーって、事か?」
「そう言ってもいい。」
「‥‥で、結局はなにが言いたい?」
「強いて言えば、それが“切り札”になっている‥‥‥。」
「‥‥‥そうか。」
「‥‥何だ?何か言いたそうだな?」
「‥‥いや、だいたい解ってる。」
「‥‥‥‥では、まずは俺の双剣を想像してくれ。そうしたら、俺が出した時みたいに喋ってくれ。」

‥‥‥仁の双剣、仁の双剣、仁の双剣、仁の‥‥‥‥‥

「‥‥‥‥イメージマテリアライズ!」

と、言った瞬間に仁の双剣みたいに出てきた。しかし、少し形が違っていた。


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