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【学園物 恋愛小説】

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find out memory-8

「でも織華が元気なくなってきていたのは本当の話、コレは歩と織華の為。私は良かったと思う」

絵実は今までほとんど見せた事のないくらいの笑顔でそういってくれた。

「まぁ、そういわれればな」

俺の中には、妙な達成感が渦巻いていた。



あまり良い事がなかった感じがするバレンタインデーも終わり、今日は15日。後は終業式を待つのみとなった。

「少し暖かくなってきたかなぁ」

と言ってもまだまだ寒い、でも昨日に比べればまだマシに気がする。俺の気分も。

「おーい、歩―!」

また後ろから声が追いかけてきた。しかし今日は蓮なんかじゃない。

「織華!?」

「おはよう!」

織華は急いできたのか肩を上下させている。

「お前、熱はもう大丈夫なのか?」

「うん大丈夫。1日ゆっくり寝たから平気だよ」

「そうか」

俺は少し話しずらい感じがした、織華は普通に、というか何時もより楽しそうに話している。

「そうそう、歩に渡すものがあったんだよ」

そう言って、織華はカバンの中からあるものを出した。

「はい、昨日渡すの忘れてたから、ちゃんと手紙つき」

織華の手に握られているのは、綺麗に包装された、バレンタインチョコだった。




                                 END


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