find out memory-7
「よぅ、織華」
「・・・・」
なぜか織華は一言も話さなかった。でも織華の父さんが何処で見ているか分からないし、俺は心を決めた。
「織華さぁ、俺に夢なにって聞いてきた時覚えてるか?お前が大切な人と一緒にいるだけで良いっていったやつだ。まぁ覚えてなくてもいいけどな。」
織華はまだなにも話さなかった。もしかしたら口止めされてるのか?
「あの時織華はこう言ってた。守りたいと思ったら、それはもう大切な人に値しているって、俺が今一番守ってあげたいのは織華だと思う。つまりな、はっきり言うとな」
織華は真っ直ぐな視線を送ってくる、俺はもう迷いたくない。
「織華が好きだよ」
「・・・・」
「待たせて悪かったな」
織華は涙を頬に伝わらせていた。そして----------
ぱたり、、、
倒れてしまった。
「おっおい、織華大丈夫かっ!?」
織華を起こし、額に手を当ててみる。
「すごい熱だし」
「大丈夫か!早く寝かせるぞ。ぐずぐずするなよ」
リビングに大慌てで入ってきたのは、蓮と絵里だった。
織華はベッドで規則正しい呼吸をしている、3人で何とかベッドまで運んだのだ。
「で、なんでお前らははここに居るの?」
ここに居るのは明らかにおかしい二人組み、いると思った織華の親父は居無さそうだし。
「あー、そうだな。絵里アレを」
「うん」
絵里は何処からともなく取り出した板を俺に見せる、そこには大きな文字でこう書いてあった。
ドッキリ
「はぁ?」
「お前らじれった過ぎるんだよ、だから俺たちが救済してやったって訳。感謝しろよ」
蓮は満足そうに話す、俺は全然不満足。
「じゃあ、織華の親父は?」
「日本にはいない」
「手紙の情報は?」
「織華から絵実経由で俺、朱印は俺のね」
「織華は・・・?」
「ロシアになんか最初から行かねーよ。なんにも教えてないし、織華にはただ黙って座ってろって言っただけ。熱がここまで酷いのは予想外だったな、6時過ぎたから来ないのかと思った」
「はぁー」
全身の空気が一気に向けるようだった。俺は何のために・・・