紅館の花達〜金美花・返り咲き〜-13
『………バカ………』
『ん、それなら良いや。』
私達はどちらからともなく唇を重ねて激しく舌を絡め合った。
『あっ………あむ………はふ………』
キシンの舌は時折私の舌を意地悪につついてくる。
『………なんだか、キシン、上手いわね。』
一ヶ月前より確かに上手くなっている。
『勉強したからな、アルネに負けないように。』
そういうキシンの手が私の乳房を包みこむ。
『んっ………』
軟らかい乳房を揉まれてじわじわとした快感が私に迫ってくる。
『軟らかいや………』
キシンは顔を谷間に埋めて舌を使って舐めている。
でもそれはさっきよりとても弱い快感で私はもどかしさで身じろぎをする。
『キシン………ふぁ!!』
もっと快感を、とねだろうとした所でタイミング良くキシンが固くなった乳首を口に含んで吸ってきた。
『分かってますって。』
『それなら良いわ………』
今回は最初から主導権を握られてしまい、つい強がって返事をしたが実に弱々しいものになってしまった。
チュッ―――チュゥ―――
キシンがまるで赤ん坊のように乳首を吸う音がやけに大きく聴こえる気がした。
そのうち私は壁を向くように言われて手をついた。
後ろからキシンが荒々しく乳房を揉みしだく。
『あっ………くぅん………良いわ………キシン………』
内股をキシンの手が擦り、徐々に上を目指して上がってきた。
『んっ!!』
だが、秘所にばかり意識を集中していると唐突に乳首を摘まれ、さらに舌が耳をなぞった。
『ああっ…あんっ………いっぁ………』
チュク―――
キシンの指が濡れた秘所に到達して割れ目を押し開いた。
『もう濡れてるな…………』
ズププ―――
『ああぁ………』
指が膣に挿入され、敏感な天井を擦る。
膣全体でキシンの指を締めつける。
『溢れてくるな………』
ジュプ、ジュプ、グチュグチュ、ジュプ―――
指が二本に増えて愛液を掻き出すように出し入れされると下を向いている私の目には床にポタポタと落ちる自分の愛液がバッチリ見えてしまった。
『やっ! 掻き出さないで………』
肩越しにキシンに言うとお尻に熱いものか当たった。
それが何か私はわかっている。
『じゃあ、これで栓をしておこうか?』
普段ならビンタ物の卑隈な質問だが私は頷いていた。
『挿れて………キシン、貴方が欲しい………』
私の求めに応じてキシンが男根を秘所に添えて先の方を少しだけ膣に挿入した。
ガラガラ―――
『うわっほ〜〜〜〜い♪♪』
シュバッ! ザパッ!! ドッポ〜〜〜ン!!!
ピタッとキシンの動きが止まる。
扉が開く音と、元気な声と、二回水を切った後で湯に落ちた音。
『コラ! ゼロ! 飛込まない!』
『え〜〜、スーちゃんもしてみなよ、気持いいよ〜♪』
不味い、ゼロとスーが入ってきたようだ。
慌ててキシンと向き合い、どうしようか考える。 と言ってもじっと待つしか無いのだが。
しかし無情にもゼロはシャワーの方に目が行ったようだ。
テケテケと歩いてくる音がした。
『アルちゃ〜ん、だよね?』
『そ、そうだけど、何かしら?』
キシンを扉から離れさせる、下から見られたらバレるからだ。
だがゼロはもっと確実な方法を取ってきた。
『アルちゃん………』
突如上から声がするとゼロが2メートルある囲いの上から中を覗いていた。
もちろん、裸のキシンと私がバッチリ見える。
恐らくゼロにもまったく予想できなかったこの状況に、キョトンとした表情で見ていた。