シノビアシ-1
ふやけた手のひら
青空透かして
目を細めた
何も変わらない
この部屋から始めよう
乱雑に置かれた
夢の欠片たち
踏んでしまわないよう
慎重に歩いたの
小さく丸を作って
君に見せる
頷いて確認
枯れた声が愛しい
僕が使うには
あまりに小さい机とイスを
君にあげよう
僕が言うには
あまりに恥ずかしい言葉を
君は囁くだろう
ちょっとした火傷だろ
気にすることないさ
乱雑に置かれた
夢の欠片たち
踏んでしまわないように
慎重に
歩いていくんだ。