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初めての恋
【少年/少女 恋愛小説】

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初めての恋-1

今日もから中学生か…。そう思いながら功一は目を醒ました。
「お願いします!神様!あいつらだけとは一緒のクラスじゃありませんように」そして眠い目を擦りながら学校へ
クラス分けの表をみて安堵した「セーフ」と。功一は何をそんなに恐れていたかと言うと…功一は小学校時代いじめられていたのだ。そいつらは先生の前ではいい顔でその鬱憤を晴らすかのように罵声を浴びせてきた。
閑話休題
まぁとにかくあいつらとは同じクラスにならずにすんだという安堵感でその日は全く先生の声が聞こえなかった。
そして本格的な授業が始まり、その記念すべき一回目は理科だった!
「なぁ理科室の行き方分かる?」
初めての友達というか前の席だった祐介にきいた。
「さあ…」
「じゃあ一緒にいかない?」
「いいよ」
なんか愛想ないやつだなぁと思ったがどうでもよかった。
そして理科室に無事たどり着き、適当な席に座った。先生が来て、席替えになり、彼女…優と出会った。
先生は取りあえず今日はお互いを知るため簡単な実験をしようと言ってべっこうあめを作った。
優は決して可愛いとは言えないが、飴を舐めてるときの笑顔と
「おいひぃね〜」
と話し合っていて一目ほれしてしまったんだ。
それからと言うもの理科の授業が楽しみでしょうがなくなった。好きな子と実験したりする時間が早く進みすぎた。
それから「友達」という立場で3年生までなってしまった。だけど優とはずっと一緒のクラスだった。「ありがとう!神様!」心からそう思った。
だけど、終わりはすぐに来た。
優に好きなやつができたらしいという噂が流れた。
「とられる前に奪い取れ!」という友達に触発されて、その頃二人の理科の俺らの机の周りで流行ってた筆談で告白することにした。女々しいけれど…
そして運命の理科の時間!俺はいつも通り
「今日もめんどくさいね…」
「うん〜 」
そしてきりだす俺。
「俺、優のことが好き。」これ以上のことは書けなかった。
優は少しだけ驚いた感じで「明日まで待って」
と書いてあった。
次の日、おき勉でいっぱいの机の中に見慣れない便箋があった。中には…
「ごめんね。功一くんは友達にしか見えないの。これからもいい友達でいてね。」
その日は授業が全く耳に入らなかった…。家で何度も何度も読み返した。そして声を出さずに泣いた。
それから優とは疎遠になった。そしてそのまま卒業…せむてと思ってメルアド交換したが結局優とは一回もメールをしていない。


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