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ジッケン
【エッセイ/詩 その他小説】

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ジッケン-1

曇り始めた空に
ありったけの力込めて

手をかざす
あなたが言ってた
勇気を手に入れる方法

眩しくて目がかすむ
耳元には素敵な音
奏でるのもあなたの仕事
くるくる回る世界に
ついていけないあたしの手を
強く引いては誘う
あのドアを蹴破る覚悟は
想像を絶する
いとも簡単に
探しあてたあなたに
手伝ってもらうわけには
いかないから
真っ黒な画面に
一人映るあたしを
放っておいてかまわない
部屋を満たす
この脱力の匂い
走って追い越す
いつかのあなたの背中
息があがる
足が震える
決して迷わない自信
あなたが教えた
生きてく方法を
ためすときが来たよ


曇り始めた空を
どんなに小さく感じても
手をかざす
あなたに言われた通り
横目で確認忘れずに
さよならしたくて目をそらす
口元には素敵な紅
魅せるのはあなたの前
ふわふわ浮かぶ想いを
ひもで縛って逃がさない
ここにいなさい
あの道で寝そべった幼さを
武器に振り回す
あたかも自然な
笑顔散りばめた
あなたの憎さは
いらないから
暗闇に身を秘そめ
丸めた体を
抱きしめていてほしい
キスが物語る
甘い入口閉ざす
不器用すぎる瞳
見つめ直してあなた
息があがる
足が震える
決して狂わない確信
あなたが教えた
生きてく方法
今 ためすよ


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