渦巻-1
朝目覚めたらそこは砂浜だった。
何故だろう・・・確かに自分の家で寝たはずだったのに
悩んでいると黒服の男がやってきてこう言った
「ドッキリです。」
そうか〜ならしょうがないや☆急いで家に帰り学校へ向かう
駅のホーム、電車待ちしていると誰かに押され、線路に落ちてしまった
畜生!!誰だよ、電車来てたら死んでたぞ!!
線路から這い上がると、黒服の男がいてこう言った
「ドッキリです。」
また!?まぁドッキリならいいか、恐かったな・・・
学校に着くと全く人気がない
ドッキリだな、そう思いカメラがあるんじゃないかとキョロキョロしていると
「今日は創立記念日で休校だよ。残念だったね」
と管理人がニヤつきながら教えてくれた
なんてこった・・・すっかり忘れていたよ。だいたい素人の俺にドッキリカメラがスタンバイしているはずがないのだ
恥ずかしさを堪えながら家路に着いた。途中本屋やゲームセンターに寄ったので
帰りはもう夕方を過ぎていた
家に着くと夕飯の用意がされており、空腹だったので早速卓につく
今日のメニューは焼き鳥。母がつぶやく
「仕留めるの苦労したのよ。暴れるもんだから」
嫌な予感がし、的中した。飼っていたインコがいない
まさかインコを食わせたの?ふざけるな!!!泣きそうになる
俺は激昂したが、気付くと同席していた黒服の男がこう言った
「ドッキリです。」
またーーーーー怒りと気味の悪さに俺は卒倒してしまった
気がつくと病院らしきベッドの上
ナースが微笑を浮かべて、もう大丈夫と言う
何が大丈夫なんだろうか、最高に気分が悪いので考えたくもない。
黒服のことを思い出してみると、顔が思い出せない・・・はっきりと像は浮かぶのだけど、どうしても顔が思い出せないのである
医者がやってきた。精神が不安定なので安定剤を打ちますよ〜チクッとした感覚の後、医者は慌てて言った
「しまった、薬を間違えた・・・緊急・・早くよ・・・・だく・・・・」
意識が薄れてきた。そして最後に見た光景はまたしても黒服の男、またしても同じ台詞を言った
「ドッキリです。」
不思議とこの言葉だけははっきりと聞こえる
俺は死ぬんか?
意味わかんねーーーー・・・