Marihuana-2
「………お兄ちゃん。」
「………………!!」
「ク、クラリア!!」
僕は妹からの久々の電話に戸惑った。
「……お兄ちゃん。」
「ど、どうしたんだ!?クラリア!!」
プツッ……
クラリアは急に電話を切ってきた。俺は焦りに焦って、すぐさまクラリアの家にかけつけた。明らかにクラリアの様子がおかしかったのだ。
久しぶりに聞いた妹の声は、僕に助けを求める声だったんだ
ガチャッ……
妹の家……本当はケビンとクラリア、二人の家になるはずだった家。
僕は中に入り、クラリアを探した。
「クラリア!!僕だ!どこにいるんだ!?」
リビングにも寝室にもクラリアはいなかった。……クラリア、どこにいるんだ。
僕は諦めて帰ろうとした。すると、バスルームの方からかすかに人の気配を感じた。
「クラリア!!」
彼女はバスルームの床に倒れていた。僕はすぐに抱きかかえ、彼女をベッドへと連れていった。
「いったい…どうしたんだ?クラリア。」
クラリアはとても苦しそうだった。額に手を当ててみると、何やらいつもより冷たい感じがした。彼女の左手を見ると、何かを握りしめていた。僕はそれを見つけ、彼女の指をゆっくりとほどいていった。
………マ、マリファナ!!
ばかな!!クラリアに限って……
ショックを隠せなかった。まさか妹が大麻中毒にかかっているなんて…
僕はまさかと思い、家の庭まで走った。
………そんなことが!?