投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

真夜中のピストル、そしてキス
【同性愛♂ 官能小説】

真夜中のピストル、そしてキスの最初へ 真夜中のピストル、そしてキス 5 真夜中のピストル、そしてキス 7 真夜中のピストル、そしてキスの最後へ

真夜中のピストル、そしてキス-6

6 「忍?」
「え?う、」

 ちゅ、と軽く触れた。
 そして薄く、薄く笑った。

「克也…?」

「ん?」

「大好きだよ」

「…っそ」

 それから克也は『ところでさ』と続けた。

「今からセックスするって事、忘れてないよな?」

 ふ、と笑いが洩れる。

「うん…」

被食者にぐらい、なってもいいか。


「んっ…ああ…っ」
「熱…溶けそ…」
克也に体を掻き回されて、最初にあった鈍い痛みやけだるい感じは麻痺していた。
 代わりにひたすら克也を求めた。

「克也…っ、あっ、克、也ぁ…」
「くっ…も、限界…忍…っ」
「ぅあ、ああっ…」


「…おい、大丈夫か?」
「腰、ダルい…」
 セックスってこんなに体力を消費するものだったっけ…?
 俯せになりながら克也の方を見上げると、じっとこっちを見つめていた。

「…なんだよ」
「いや?幸せだなーと思って」

 にやっと口端を上げて笑った後、指の先で髪を撫でられた。
 ふわっと降ってきた優しい手の感触に、俺は唐突に幸せを感じて嬉しくなった。

 キスしたいな。

 重い腰を上げて克也にキスをした。

「…なんだよ」
「いや?幸せだなーと思って」
 克也の心臓にピストルを当てて。

「…ここ」
「え?」
「今度は…克也が刻み込む番だよ」


(この先がどうなるかなんて、サッパリ分からないけど、とりあえず)


 宣戦布告を受けて立った今夜は、どうやらぐっすり眠ることが出来そうだ。


真夜中のピストル、そしてキスの最初へ 真夜中のピストル、そしてキス 5 真夜中のピストル、そしてキス 7 真夜中のピストル、そしてキスの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前