サボり魔と委員長の昼休み-3
「了解。何でも言うこと聞きましょう、ただの『草津薫』さん」
「それで良いねん。ウチの『衣笠広見』くん」
そうだね、僕は君のだ。
誰にも踏み込まれたくない僕の領域に唯一踏み込んで良い存在。
それが、彼女。
草津 薫。
「じゃあ、昼ご飯にしよか」
「しようか……って、食べ物がないじゃないか」
その時、薫の目が猫の目になった。ついでにキラーンッと光る。
「広見ちゃんの後ろにあるのは何かなぁ?」
ギクッ…
「こ、これかい?これは僕の昼食……あー、駄目だよ薫!それは僕が朝から楽しみにして、誰よりも早く並んで手に入れた焼きそば………僕の焼きそばパーーーン!!」
「ひろひひゃん、ごちふぉはん」
うぅ、やっぱり奢るのやめようかな。
僕はそう思いながら、カレーパンを口にした。