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fantasy ability
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fantasy ability・4‐崩れだす日常‐-2

「‥めぇ、いい加減にしろ!昨日、助けたのは誰だ?」
「誠慈!!!」
「何でだよ?母さん?」
「‥‥彼は自分は人間じゃないって、言われたのよ?」
「だから?!」
「誠慈!貴方は彼の気持ちが解らないの?」
「知らないね!!」
「私達はいいかも知れない、でも、彼は人生に関わる事なのよ?」
「ッ!!!」
「‥‥‥ごめんね?皇希君?こんな息子で。」
「‥‥‥いいえ。‥‥‥」
「‥‥あの人は何て言っていたの?聞かせてくれる?」
「凰輝さんは俺に判断を任せるって。」
「‥‥そう。解ったわ。私達も、皇希君に判断を任せるわ。」
「えっ?どういうつもりですか?」

‥‥何故??解らない?どうして?‥‥

「‥‥貴方の人生だから、私は何も出来ないわ。運命を司る神だったら、まだしも。私達は、ごく一般な総合的な神だから、人の人生を変えちゃいけないのよ。」
「‥‥つまり、あくまでも総合的な事しかしないと?」
「ええ、その通りよ。」
「‥‥解りました。‥‥‥一ヶ月、もらえませんか?。その時には、完全に答えます。‥‥あなたの質問の問いに。」
「‥‥長いわね。でも、嬉しいわ。ありがとうね。ちゃんと、私の問いに答えてくれて。」
「‥‥‥いえ。自分自身の事ですから。」
「‥‥そう。今日はこのぐらいにして、朝御飯でも食べましょう。‥‥良いわね、誠慈?」
「‥‥ああ。‥‥‥ちっ!」

‥‥数分後、メイドさん達が豪華な料理を運んできたのは、言うまでもない‥‥

「あ、そうそう。皇希君?」
「はい?」
「私達以外は、全員式神だから。」
「‥‥‥はい?」
「だから、人間じゃないの、式神よ。」

‥‥‥理解不能‥‥

「陰陽道って、解る?」
「まぁ、だいたいは。」
「つまり、こういう事ね。」

〈パチン‥〉

梛さんが指を鳴らした途端、梛さんの隣にいたメイドさんが単なる紙になった‥‥

「‥‥‥‥」
「あら?言葉を失っちゃった♪」

〈モグモグ‥モグモグ‥シーン‥〉

‥‥‥‥‥‥誠慈さんや光先輩方は、何も無かった様に食べている‥‥そんな中、優が口を開いた。

「‥母さん、皇希さんに幻想の力を教えていいですか?」
「‥‥うーん、確かに知ってもらった方、いいわね。」
「では、皇希さん。説明しますね。僕達が使っている幻想の力は、俗に魔法と言われてます。そこまではいいですか?」
「‥ああ。」
「僕達は一応、神なので長い詠唱は邪魔なので付けません。」
「‥‥でも、発動出来ないのでは。」
「だから、代わりに詞(ことば)に、魔力や気を入れた状態で、喋って発動出来る様にしているのです。食事が終わりましたら、庭でお見せしますね。‥‥手伝ってくれますか?光姉さん、‥誠慈兄さん?」
「私はいいけど‥‥」
「‥‥‥やだね。誰がこんな奴の為に「誠慈。」

梛さんが誠慈さんに笑顔?でむいていた。


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