ふたり【お泊まり・結】〜二回目の……!?〜-6
「エリカ……あかね…ごめんな。」
俺はそう言って手を振った。
あかねは満面の笑みで手を振り返してくる。
エリカは微笑んでコクッとうなずいた。
「あや姉、いつもユキを預かってくれてありがとう。」
「いいっていいって。ユキがいた方がこの家も盛り上がるからさ。じゃあな。」
……ガチャ、…バタン
―サクッサクッサクッ―
雪は止んでいた。
積もり雪を踏む音が辺りに心地好くこだました。
「──あんた、エリカちゃんとなんかあった?」
「なっ! なに、急に!?」
「べっつに〜。…あんた、ホンット分かりやすい。」
「……そっと見守っていて下さい。」
「了〜解」
未だ残るエリカの唇の感触。
思い出す度、ドキドキする。
その夜はずっとエリカとあかねのことを考えていた。
それでもいつの間にか眠っていた。
何故、風邪をひくとこんなにぐっすり眠れるのだろう。
目が覚めたのは次の日、昼12時。
何度も、エリカとあかねの夢を見た気がした。
ふたり【お泊まり】
終わり
おまけ
そうそう、朝、いや昼起きたらエリカとあかねからメールが来てた。
FROM:斎藤あかね
件名:早くカゼなおしてね☆
本文:楽しかったよ♪また泊まりに来てね☆お兄ちゃん♪^з^)-☆Chu!!
それともあかねが夜這いに行っちゃおっかな〜(≧∇≦)
FROM:斎藤英梨華
件名:
本文:風邪ひいた↓
……エリカ…ごめん。