School days-5
「叶実?」
再び自分を呼ぶ声。
「分かんない…どうしよう…どうしたらいいの…」
震える声。めちゃくちゃになってしまった心の中に、涙が溢れ出す。
「っ…どうしよ…あたし…」
やっぱり気持ちを緩めてはいけなかったのだ―
叶実は思った。
想いを悟らぬように、
自分が傷つかぬように、
麻生に冷たくあたってきたというのに。
結局意味が無かった。
もう戻れない…
もう無視できない…
「…ごめんなさ…っどうしたら…瞬時…っ」
名前が呼ばれる。SEXを拒否して泣いたのだろう、俺は最低だと勝手に自分を責めていた麻生がハッとした。
そういう訳ではないのだ
刹那に麻生は悟る。だてに25年生きてきた訳じゃない。
麻生は叶実の額に自分のをあてて囁く。
「叶実、俺が好きなのか?」
叶実は微動だにしない。瞳を伏せたままだ。
もう一度麻生が聞く。
「俺が、好きなんだな?」
強い口調だった。叶実の真意を知りたいがためでもあったが、それは麻生の願いでもあった。
俺を嫌わないで
むしろ好きでいて
Likeではなく
Loveの方で…
なぜなら俺がそうなりそうだから…
微かに叶実が動く。頷いたとみえる動作。
全てが止まる。空気の流れも降り続く雨も。
「目、開けて…」
麻生の声。
「俺のこと見ないで告るわけ?俺の気持ち知らないでいいわけ?」
「…分かってるから…」
掠れた声で叶実が言う。
「あたしは生徒。自分の立場は分かってる…」
ゆっくり見開かれる瞳。
「瞬時の答えも」
「分かってないよ」
はっきり麻生が言った。
「知らないだろう?」
そっと麻生は叶実の頬を撫でる。
「俺、お前に冷たくされるの、すごく辛かったんだからな」
麻生の手がするっとスカートの中に伸びる。
「んっ…ゃ…」
ふとももをなぞりながらスカートをめくりあげていく。
「笑顔、俺に向けてくれたら…なんて何時思ったと思うか?」
―ぬちゅ…―
「ぁ…ゃ…瞬時…っ」
麻生の指がショーツの上から叶実の陰部を捕える。
「今だって…」
言いながらクリ○リスを擦り付ける麻生。
「ああっ!!…くふぅっ…」
叶実は体をびくつかせた。
「こんなに…叶実のこと…抱きたくて仕方ない」
「そんなの…はぁっ…男はみんな…」
肩で息をつきながら、叶実が言う。
「女なら誰でもいいんじゃん…」
「おいおい、俺はそんな器用じゃないぞ」
裾からショーツ内に侵入する指。
「叶実がいいんだよ」
―ずちゅう…っ―
麻生が叶実の中に指を入れる。溢れている愛液。指を動かすと絡み付く。
―くちゅぬちゅ―
ぐいっと更に奥へ指を進めた時だった。
「った…いっ!」
「え!?」
麻生は慌てて指を抜く。
「お前…まさか…」
叶実は瞳を合わせない。
「…ごめん、初めてだったとは…キスあんな慣れてたし…」
「キスうまいからシたことあるなんて偏見よ…」
叶実が膨れる。
「うん、ごめん…」
今度は優しく陰部を弄ぶ。
「でも、初めてにしては濡れ過ぎだろ?」
麻生は笑いながらショーツを下ろした。
「ほら、糸ひいてる…」
叶実の陰部からキラキラ光る愛液が糸のようにショーツに伸びていた。
―ぐいっ
麻生は叶実の足を思い切り開き、陰部が上を向くよう腰を抱え上げた。
「やだ…ちょっ、恥ずかしいよ…」
叶実の声も無視して、麻生は丹念に陰部に舌を這わせる。
「んっ!あぁ…ん」
舌がすくってもすくっても溢れ流れる愛液。
―クチュ―
ゆっくり舌が膣へ入り込む。くねくねと柔らかな刺激を送る。
すっと舌を抜くと、唾液と愛液が混ざった液体がつぅと糸をひいた。
麻生は改めて叶実を見る。ほてった頬で荒く呼吸する彼女。
無造作にたくしあげられたTシャツの下に並ぶ小ぶりな、それでいて形のよい乳房。
スカートは淫らにめくれあがり、そこから伸びる両足はM字型に広げられている。
叶実の官能的な姿に、麻生は股間が熱くなるのを感じた。
しかし…
麻生は戸惑う。叶実は初めてなのだ。自分の欲望のままに行動する訳には…
「瞬時…いいよ…」
そんな麻生の気持ちを見透かしたように叶実が告げた。だが麻生は動かない。
「でも…」
「大丈夫、あたし受け止めるから…」
叶実が微笑む。
「瞬時なら…受け止められる」