過去-1
手からこぼれた
いつかの甘い思い出
かき氷すくうスプーン
水しぶきに目を細め
海と1つになったっけ
聞こえてくるのは笑い声
困らせたくないから
あやうい口元に
触れた指愛しさに
めまい起きそなこの錯覚
耳元かすかな
あなたの甘い囁き
かじかむ寒さ避けて
あなたのコートに逃げる
大きな胸だったっけ
感じているのは独りぼっち
支えてあげたいから
大丈夫だよなんて
無責任なあなたの口癖
ぼやけそうなこの視界
どこまで愛そうか
悩みなんてほんの一欠片
握りつぶしてあげる
あなたを守るのは
あたしだけでありたい
手からこぼれた
いつかの甘い思い出
あなたもきっと
思い出してくれてる
あの場所で…