あの日憧れた場所-4
いよいよ、始まる…
人々の夢の時間…
心の旅が…
《3》
《2》
《1》
「……………!!!」
「そう、そしてワシはいつしか大の映画好きとなり、映画評論家となったのじゃ。」
下町のとある映画館の前で、杖をついた老人が子供達を囲んで話をしている。
「へぇ、でもさぁ。その映画をタダで観せてくれた人って、結局誰だったの?」
「あの人は…さぁ?誰じゃったかのぉ…そう!そうじゃ!誰だかは忘れたが、映画を観終わった後、あのおじさんとワシは約束をしたんじゃよ。」
いつか、ワシ自身の力でお金を貯めて、また観に行くわ…
おじさん、そん時まで…さよなら…
待っているよ。また観に来なさい…