おれらと若先生の夏休み【計画】〜若先生のとびっきりの話〜-4
「私が捕まった時は、精神異常者のフリをするさ。お前達も口を揃えて同じことを言えば、誰だって信じるだろ。
そうすれば、減刑だ。
何年か病院で精神異常者になりきってればいいんだから簡単さ。
精神異常になった原因も『職場の人間関係によるストレス』とかにしとけば、すぐに社会復帰できるだろうよ。」
「……あはは!すごいな若先生!そこまで考えてたんだ。……うん、やるよ!俺も乗った!」
「そうか。……お前ら3人が協力してくれなきゃ、この計画は無しだった。
……よし、この計画は明日の授業時間にクラス全員に発表だ!」
そう。この計画はクラス全員で実行する。
それは承知済み。
「じゃあ、今日はこれで解散!」
俺達はそれぞれ帰路についた。
直人も大野も楽しみというのが顔に出まくっていた。
俺はその夜、興奮してなかなか寝付けなかった。
きっと直人も大野も同じだろう。
明日が……いや、これからが楽しみだ。
つづく