悪魔のお食事〜褐色の淫魔〜-2
クチャ………ペチャ………クチャ………
『うっ………うっ………』
マリアの涙が頬を伝って流れ落ちた。
二人の舌が奏でる淫らな音とマリアの泣き声。
暫くしてヨウヤチネが唇を離すとそこには少し顔を赤くしたマリアの姿があった。
心なしか息が荒い。
『キスだけで感じちゃったのかしら? シスターなのに淫乱なのね。』
マリアは首を大きく横に振った。 もちろん認めるわけにはいかないからだ。
しかし、体の変化は事実であった。
熱くて、体中がどうにも………敏感だった。
『ウフフ………否定しちゃって………可愛いわ。』
実はマリアの熱りはヨウヤチネのせいであった。
淫魔の体液は媚薬の効果を持っている。
さっきのディープキスの時、唾液を飲んだのだ。
淫魔はこの媚薬効果を秘密にして、獲物に淫乱という疑惑を持たせて堕とすのだ。
事実、マリアも自分の体に起こっている気持ちと相反する反応に戸惑っていた。
『うぁっ………』
ヨウヤチネの両手が服の上から豊満な乳房を掴んだ。
『あら、良い反応ね。 乳首も立っているようだし。』
グルグルと円を描くようにマリアな乳房を揉む。
軽く力を入れるたびにマリアは小さくあえいでいた。
ビリッビリッ―――
唐突に胸元から服を破かれ、白い肌と乳房、そして桃色の乳首が露となった。
『ウフフ、これをどうするかわかる?』
指を一本、マリアの胸元に触れさせて止めた。
未知の快感と、不安が入り混じった目で自分を見つめるマリアをジックリと堪能した後、ゆっくりとなぞるように指を滑らせ膨らみの頂点を目指す。
ツンッ―――
『っ………』
指先が乳首を軽くつつく。
『やっぱりシスターさんは良いわねぇ………何もかも初めてでしょう?
あとで女にしてあげるわよ♪』
その言葉にビクリと震えたが、唇を噛み締めて横を向いてしまった。
『あらあら、そんな怖い顔をしないで。』
『うはぁっ!』
プックリと固くなった乳首を摘むと、噛み締めていた唇からいとも簡単に声が出てきた。
『あっ、あっ、いやぁ………』
摘みあげた乳首をクリクリと強弱つけて摘むとマリアは泣きながら首を振った。
『体は正直よ、というかこんなおっぱいでシスターなんてやってたの?』
ギュッと掴むが、柔らかい乳房はヨウヤチネの手に余る大きさだった。
『エッチなおっぱいねぇ〜、良く熟れてる桃みたいよ?』
『………言わないで……』
マリア自身もシスターにふさわしくない豊満に育ってしまった乳房がコンプレックスだった。
それをヨウヤチネに指摘されて、顔が真っ赤になるほどの羞恥にマリアは小さな声で反論した。
チュッ―――
『ふぁぁっ!!』
突然乳房の頂点に生暖かい感触を感じたマリアは大きな声をあげてしまった。
ヨウヤチネが乳首を口に含み、舌でペチャペチャと音を立てながら舐めていた。
『オイシ〜イ♪ ミルクかしら? 甘い味よ、あなたの乳首。』
『そ、そんな………あんっ!』
ヨウヤチネは乳首を口に含み、吸い込みながら口から離した。
そのたびにチュポンチュポンと間の抜けた音がして、マリアのあげる甘美な鳴き声と混じる。
『さてさて、今度はこっちよ。』
快感に酔いかけていたマリアの隙を突いて、ヨウヤチネがズボンとショーツを一気に剥ぎ取った。
突然下半身が冷たい空気に晒されてはっと正気に戻ったマリアは、確実に近付きつつある貞操の危機に抵抗しようとした。
『寄らないで!』
渾身の力で上に乗っているヨウヤチネを突き飛ばした。
急なことに反応出来なかったヨウヤチネは見事にベットから転がり落ちる。
『はぁ………はぁ………』
体を起こしてベットの下を見るマリア。
しかし、そこにヨウヤチネの姿はなかった。