不思議な宿泊♪-1
久し振り、桐生知広です!
まあ、葉月達とも順調ですよ♪毎日HAPPY&LOVEの甘い日々…
まあ、惚気はこの辺にして本編スタート。(本編も惚気なんだけど…)
「ねえ知広…あのさ、今週の土日空いてる?」
黄昏に変わっていく帰り道、こちらも久々の登場の梓が尋ねてきた。
「うん?別に何もないけど」
「良かったぁ♪」
ホッと安堵の溜息…
やべッ…何か…夕焼けに染まって…可愛い…
「どうした?」
「えっと…その…」
梓は周りを見回し、人がいないことを確認し…
「…やっぱ、チェンジ!梢頼む!」
そう言って梢にチェンジ。雰囲気がクールさを帯びる。
「ふぅ…私だって恥ずかしいのに…」
「で、何なんだ?」
「あのな、家に泊りに来てくれないか?」
………………泊り?
泊りというのは、あの泊りでしょうか?
「両親がちょっと出かけてしまうんだ。だから…その…私達だけじゃ不安で…悪いけど…泊りに来て欲しいんだ…彼氏なんだし…いいだろ?」
「ええっと…悪くはないんだけど…その…」
「あっ…変な事はしないって信じてるからな」
いや…そこは信じられても男として…彼氏としてちょっと複雑…
でも…可愛い彼女の頼みだし…
「分かったよ」
「ありがとう♪楽しみにしてるから!」
そう言って梢は本当に嬉しそうな顔をしている。梢が喜んでいるということは梓も桜も喜んでいるのだろう…
まあ、俺も楽しみだ♪葉月達の家って行ったこと無かったし…
で、そんなこんなで今週末の夕方。大きめの旅行用鞄にいろいろ詰め込んで、葉月宅前。
だけど…
「…デカッ…」
何かオシャレな感じで、俺の家と見比べると……うぅ…ダメだ…資本主義は厳し過ぎる…
「と、とにかく…」
頭を切り換えてチャイムを押す。
『はい…あ…知広さんですか?』
喋り方から推測すると、桜の様だ。
『あの…今手が離せなくて、すみません…入って下さい…』
「じゃあ…おじゃましま〜す」
ドアを開いて中に入った。中も凄い…
いろいろ調度品があるが、決して趣味悪いわけではない。