酸っぱい果実 T-1
初恋...
甘ク、切ナク...幼ィ恋。
イツマデモ忘レラレナイ・・・・今デモ愛シテマス。
小学4年生の私はまだ恋をしらなかった・・・・。
そんな、時に謎の気持ちに襲われた。
運動会。かけまわって、応援して。。
応援団長はもちろん団員も必死だった、勝つために。
白の団長は六年生のk君。
まだ、かわいい顔をしていた彼は私より6cm背が大きかった。。
小さい私は背の順の並びでちょうど彼の後ろだった。(団長は1番前の中心)
彼は今まで私とほとんど口をきかなかったから、内心すごく怖かった・・・。
でも、運動会の練習中にタイケイ移動でよく私に話しかけてきた。
1番前はタイケイ移動で軸の役割をしていたからだ。
彼は無意識に私の肩をつかみ「こっちね。」とよくやっていた。
そのたび、胸がぎゅぅっといった。
背中がきりっとし、思わずお腹にも力が入った。
そんなことが続いて、自分の気持ちがわからなくなってきた。
月日がたち私も6年生。
家庭の事情で隣町に引越した。
そのころの私は恋を追っかけていた。
友達にひやかされながらも、優越感にひたっていた。
帰りは一緒に手をつなぎ。休みは一緒に遊ぶ。
男の子と付合う事がすごく自慢だった。
そして、またこの町に帰ってきた。
1番最初に会ったのはH君。
私の所は小学校の仲間がそのまま中学生になる。
もちろんk君は私の先輩にあたる。
もらい物の制服をきて学校へとむかった。
学校につくと、k君のことを思い出した。
彼は放課後、話をしに教室へ遊びにきた。
k君「あいかわらずちぃーせーな!!」
私「先輩が大きいんだよ。」
k君「先輩て言うな、kでいいよ」
私「k・・・・」
k君「なんだよ?」
私「なんでもなぁぃ」
その後も、彼は自分の野球の事をいっぱいはなしてくれた。