罪人の塔〜2play mode〜-9
そうだ………
"あの時"………
その日、私達はいつものように、空き巣を確認し、中に忍び込んで現金やブランド品…とにかく儲かりそうなモノをカバンに詰め込んでいた。
あまりに夢中で、背後からせまる気配に二人共気付かなかった
ドカッ………
早紀が急に誰かに殴られ、気を失った
「早紀!!!」
私はカバンを捨て、早紀に駆け寄ろうとしたが、早紀を殴ったヤクザ風の男が立ちふさがった
「ネエチャン…。ウチに忍び込もうなんていい度胸してんじゃねェかよ。オイ。」
男は、ゆっくりと私の肩に手を伸ばし、顔を近づけてきた
「イケない子だねぇ…。二人共、今からゆーっくり遊んでやるよ。」
そう言うと、男は肩に伸ばしていた手を私の胸元にまで持ってきた
「イヤッ!!」
私は怖くなり、その手を払いのけ、男から離れた。
「なんだよ?楽しみじゃねェのか…。」
男は再び私を捕まえようとした。