罪人の塔〜2play mode〜-3
私達は、ただひたすら上った
小さなろうそくの光と冷たい石の壁しか見当たらない螺旋階段を
早くこんな所から抜け出したかった。
私達は上っていくうちに、あることに気付いた
「ねぇ、早紀…。ここって…」
「…うん。多分、なにかの塔の中…だと思う。そして、誰ひとりここにはいない。多分もう使われていないのかもしれないね。でも、なんか怖くない?」
「…う、うん。気味悪いよね。だからって引き返すわけにもいかないし。」
そう……
ここはどう見ても塔の中だった
そして怖ろしい雰囲気が漂っている割りには、人の気配、人がいた形跡すらなかった
私達はそれでも引き返すわけにはいかなかった…
「都子。眠いよ…。」
およそ半日くらい歩いた頃、早紀は私の手を離し、段の上に座りこんだ。
「そうだね。私も限界。じゃあ…早紀、少し休もっか。」
私も早紀の隣り座り、早紀に少し寄りかかった。
「…うん。」
早紀も私に寄りかかり、静かにその瞳を閉じた。