罪人の塔〜2play mode〜-2
「うーん…。あ、都子…。」
「早紀!!早紀!良かった。私一人だと思ってた。」
「どうしたの?つーか、ここどこ!?」
早紀は眠そうに辺りを見回した。
「私も分かんない。どこなんだろう…。なんか…牢屋みたいな感じがするよね。」
私は、早紀がいたおかげで少し安心した。だが、この場所に対する恐怖感と不安から脱することは、さすがにできなかった。
キィィィィッ………
「あ、都子!!あ…開いたよ。どうする?」
なんと、牢屋の戸が開いてたのだ。私達は、一刻もここから出たかったので、牢屋から出て、先へと続く一本道を歩いた。
廊下の突き当たりには、なんだか古臭い木製の扉があった。進む道は他になかった。私達は手をつなぎ、ゆっくりと扉を開けた。
「なにこれ……。信じらんない。」
扉の先には、どこまで続くのか見当もつかない螺旋状の階段が上へ上へと伸びていた。私は、早紀の手を強く握りしめ、決意を固めた。
「早紀…。行こう!」
早紀は不安そうな顔をしながらも、ゆっくり頷いた。