『you』-3
職業は学生で、高2。性格は、長所は『正直』短所も『正直』。
隣りにいるは、相楽 由謳[さがら ゆう]。
さっきも言ったように、かなり足が速い。…手も早いけど。
アタシの、良き理解者兼………
「騎里…」
「なに…」
ちゅっ…
「〜〜〜〜!!〃〃」
……兼、(常識知らずの)彼氏。
「真っ赤、真っ赤、真っ赤だよ〜ん♪」
「ゆーっっ!!」
普通…人の多い廊下でなんて、しないと思う。けど、しちゃうのがコイツ。
まじ…心臓保たないし…。
――……
気付いたら、4時間目…あれ?1、2、3時間目は、どこ?
「あ、起きた?」
キョンが後を向いて話しかけてきた。
「うん…?」
起きた?って事は、寝てたの…寝てたのね。
さびろーが張り切っているとこを見ると、4時間目の学活(席替え)かな…。
「さぁってと、これより、俺こと土佐サマ主催の席替えを開始するで。」
当たりか。
「なんでさぶが主催なんだー!」
「そおだそおだ!お前、1人だけ相葉サンの隣りに行こーとしてんだろ!!」
途端にわき上がるブーイングの嵐。
「んなわけねぇだろ!くじ引きだよ、くじ引き!」
途端に静まる、ブーイングの嵐。
ま、焦ってるとこを見ると図星だったみたいね。みんなは気付いてないみたいだけど。
今思ったけど…
『叉介』という忍者のような名前を持ちながら、『さぶ』という変なあだ名で呼ばれるさびろーって…
お人好し?一体、何なんだろ……?
なーんて事を、頬杖つきながら考えていると、隣りのヤツが起立した。