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『sick for ×××』
【若奥さん 官能小説】

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『sick for ×××』-5

「泣くなよ…。困るじゃん…」
「っく…。だってそんなん言われたら泣いちゃうよぉ…」
「ほら…、早くメシ作ってよ。俺、腹減っちゃった」
「じゃ、じゃあ…、お願いきいて…?」
「なに?」
陽の腕をほどいて、彼の方を見た。
驚くほど優しい顔で微笑んでいる。
「あの…ね…。今晩、いっぱい仲良くして…」
「いいよ…」
顔を傾けて唇を重ねた。
「んっ…、はァッ…あきら…」
ちゅく…、じゅっじゅっ…ちゅるっ…。
約束の、キス。
熱い舌と舌とがからまると、全身がとけてしまいそうな気がした。
しっかりと陽の背中に腕を回した。
陽はわたしの髪を耳にかけ、露わになったそれを指で弄んだ。
「は…ふ…、ぅく…」
わたしの洩れる声を陽は唇で全て掬い取った。
唇を深く密着させ、お互いの舌を招き入れた。
どこからどこまでがわたしで陽なのかわからなくなる…。
つぅ…と唇が離れて、わたしはくらくらして後ろに倒れそうになった。
「おっと、危ないよ!」
陽の腕が抱きとめた。
「あぅ…。ご、ごめん。ごはん作るよ。まってて」
なおも抱きとめられたまま。
「俺のお願いもきいてくれる?」
「え?な…に?」
ドキドキドキ…。
「子ども産まれてからでいいんだ…。ここで…、裸エプロンしてほしいな」
「…♪」
うちはセックスレスなんてなさそうだよ、楓。

「陽…、わたしね、陽とはやくえっちしたいの…」
裸で抱きしめ合いながら吐露した。
「赤ちゃんも大事に思ってる傍らで、そうゆうことも考えるの…。陽がね、こうやって何度もイカせてくれても…」
陽はじっと聞いている。
「は…やくね…、あきらの…お…ちん○ん…いれたい…」
恥ずかしい…。死んじゃいそう…。
「はやく…前みたいにしたいよ…」
心臓が…はやい…。
「だから…、さっき陽がお願いしてくれての…、すごくうれしかったの…。おんなじだぁって…」
「だって俺ら二人ともすごいエッチじゃん?同じに決まってるよ」
「やぅっ…」
陽の手がわたしの胸を揉んでいる。
「俺さ…、見ちゃったんだよね」
「え…?」
「泉がオナニーしてるとこ」
「!!うそぉ…」
見られてたんだ…。
顔から火が出そう。
「正直…、ショックだった。俺、愛撫だけで満足してると思ったんだ。でもイケばいいってもんじゃないよな…。俺だけ満足してたんだよ…」
「……」
「あの本にさ、セックスにこだわらない身体の触れ合いを、って書いてた。夕べの泉のアレってそのことだったんだ、って…」
そ、そんなとこまで読んでたのっ!?
「ごめんな…、気づいてやれなくて」
ぎゅっと抱き寄せられる。
直に体のぬくもりが伝わる。
「わ、わたし、そんな深くは考えてなかったから…、あやまんないで」
「いや…、俺もさぁ、色々考えてんだけど。どんなふうにしたら心も体も満足できるかなって。ホラ、泉って底無しにエッチだから」
「も、もう。いじわる…」
「んでな、いい考えひとつ浮かんだんだけど」
「え?何」
「それは今度ね」
ニヤリ、と笑っている。
「気になるよー」
「まぁまて。とりあえず今日はあの本に載ってたヤツしてみようかなって思うんだけど」
陽は一体あの本をどこまで読んだんだろう。
わたしよりも詳しくなっちゃってるみたい。
「のってたやつ?」
「安全な体位ってやつ。いかがです?」
「…する」


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