「忘想」-1
機械の声で
泣いてみよう
そうやって
明日のことを
何もかも、忘れてしまおう
きっと誰も僕を僕とは思わないさ
ただ心の中で泣いていたんだ
そうやっても
明日のことは
何もかも、分かってるんだ
ただ側に君がいないだけさ
足がすくんで立てなくなった
嗚呼
そういうことか
次に手が動けなくなったんだ
うん、
分かってるよ
だってすでに
涙もでない
明日のことなんて
忘れたその日
僕は僕を忘れた
そして
残ったのは
君への想い
あぁ
足がすくんで立てないよ…