二人の少女〜屈辱の強制レイプ!!〜-1
ある深い森のなか、二人の少女が歩いている。
「リタ〜。もう疲れたよぅ」
水色の大きなリボンをつけた少女が、もううんざりといった顔で言った。
前を歩いていた赤い武道服の少女は、リボンの少女のほうを向くとこう言った。
「弱音を吐くんじゃない!」
「だって〜!」
リボンの少女がむくれた。
武道服の少女は、はあっと溜め息をつくと、呆れたように言う。
「あのねぇ、マリカ。あんたは魔導師でしょう?こんなところでへこたれてどうすんのよ」
「む〜…」
しぶしぶリボンの少女は歩きだす。
この二人の少女、恰好からもわかるように、ただの小娘ではない。
まず、頭に大きな水色のリボンをつけた、栗色の髪の少女。名をマリカといい、ごく限られた人間しか使うことの出来ない『魔法』を使うことのできる、魔導師だ。
そして、赤い武道服を着た長い黒髪の少女。彼女はリタという名で、格闘術に長けた武道家である。
二人は、人に害をなすモンスターを退治することでその賞金を得る、いわゆる『ハンターなのだ。
リタとマリカが歩くこの森には、少し前からモンスターがでるというウワサがあった。なんでも、巨大なカエルが二足歩行でやってきて、のこのこ森へ近づいた人間をエサにするのだそうだ。
リタとマリカは、それを仕留めるためにこの森へやってきた。だが、
「ぜんぜんいないよぉ〜?カエルさん…」
マリカがぼやくように、どこまで歩いてもそのモンスターはおろか、足跡の一つも見つけられていない。
「そんなはずは…」
リタも少し焦りはじめていた。
そのとき、背後で微かにガサッと音がしたのを、研ぎ澄まされたリタの敏感な聴覚が感じ取った。
バッと振り向くリタ。
「え?どうしたの?リタ」
武道家ほどの鋭敏さを持ち合わせていないマリカは、驚いて言う。
「マリカッ!伏せてっ!」
リタの言葉に反射的にマリカが伏せたのとほぼ同時に、マリカの後ろの草影からなにかがマリカめがけて飛び出した。
「きゃあっ!」
跳んできて地面に着地したのは、緑色のカエルだった。とくに巨大ではない、まあ普通のサイズである。
「え?この森のモンスターって…こいつ?」
「いや…いくらなんでもちがうでしょう…?」
二人で小さなカエルを覗きこむ。
ゲコ、とカエルが一声鳴いた。
「どうしよっか?こいつ…」
登場した敵の予想外の弱っちさに、マリカは拍子抜けしていた。
けれど、リタは真剣な表情を崩さない。
「マリカッ!!油断しちゃダメ!」
リタはざっと地面を足ですると、足元のカエルを思い切り蹴り飛ばした。
「わあっ!なにもそこまでしなくても…」
「だから油断しないっ!まわりをみてごらんっ!」
「まわり…?」
マリカは言われた通り自分の回りを見回して、またわあっと悲鳴をあげた。
リタとマリカのまわりには、いつの間にか夥しい数のカエルが集まっていた。
「な、なに?こいつら!」
小さなカエルの群れは、そろって二人をじっと見つめている。
ゲコッ
一匹が鳴いた。
するとそれを合図に、まわりのカエルたちが一斉に二人に飛びつく。