罪人の塔-6
その主は、白目で、長い髪をしていて、裸足で、白い薄汚れたボロボロなドレスを着ていた。首筋には、ロープの跡がついており、口からは泡とよだれが混じったものが吹き出していた。
私だった……
今、全てが解ったよ……
私は、死んだんだ…
恋人のアパートで首を吊って、死んだんだ…
そして、この塔は、その私を処刑するための塔……
罪人の塔………
ワタシノツミハ、オモスギタ………
END