罪人の塔-3
ああ、誰か私の名前を呼んでくれ
強く願った
階段は上れど上れど終わらない
私は手を伸ばした
闇のその先に
だけど、そこにも闇しかなかった
この塔は一体どこに繋がっているのだろう?
それを今さら考えても仕方なかった
もう先に進むしか余地がないのだから…
うっ……
私はもう2日近く歩いていた…
足が限界を超えて、右足が肉離れを起こした
そういえばこの2日、全く休まずにひたすら上に上っていた
今、何時だろう?
お腹空いたなぁ…
意識も薄れていた
ずっと考え事をしていたから、考え事をしないと、寂しくて怖くてたまらないから、私は何かを考えるしかなかった