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先生は僕らの女王様
【教師 官能小説】

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女教師、告白。-1

*




由美香は日月休みだから、週明けの月曜日、清香は由美香とは会わなかった。

結局あのメッセージにも返信はしていない。

火曜日ーー
由美香は朝礼が終わると直ぐに進路指導室に行ってしまったし、当然、職場で先日のことについて話したくはなかった。
だがーー

担任をしているクラスの、朝のホームルームが終わったあと、清香は職員室ではなく、進路指導室へと向かう。

ガチャリ、とドアを開ける。

ここはオープンスペースになっていて、由美香はいつも、特段声をかけられなければ振り向くことはない。
なのにーー
由美香は音のした方向に一目散に振り向いた。

「清香ちゃん」

清香だと気づいて、悲しそうな顔を浮かべた。

椅子から立ち上がり、上履きの音が足早に清香の耳に聞こえてくる。
清香はその勢いにドアの前から動くことができなかった。
由美香は清香の体を覆うようにして、手をドアノブにかけたかと思うと、内鍵を施錠する。

「えっ、先生……?!」

咄嗟の行動に、清香は戸惑いながら、あまりに近づきすぎている由美香の顔を見上げる。

「……返信しなかったの、謝ろうと思って来たんです。あの時はあたしも、人といたから……」

「堀尾くんと、寝たのわかったから? 気持ち悪いと思った?」

「待って、学校でする話じゃないです……せんせ……っ」

背の高い彼女に、覆いかぶさられるように抱きしめられる。

「ーー気が気じゃなかった。下品だって思われてるんじゃないかって」

「そ、そんなこと思うわけないし、離れて、先生。職場ですよ……落ち着いて」

由美香の吐息が首筋に吹きかかる。
「離れて」と言いつつ、清香が返信をしなかったことに、こんなにも由美香が取り乱していることに驚いてしまう。

ぞくっと清香の背中に寒気にも似た刺激が走った。
吐息が首に吹きかかるだけでなく、由美香の唇が、首筋に触れたからだ。

幾度も幾度も、首筋に柔らかな弾力が感じられる。

「先生、あとでゆっくり話そう、今はダメです」

唇を感じるそこに清香は手を差し入れて、真っ赤にした顔を背ける。

「あ……こんなの、ハラスメント、だよね……ごめん」

「……違う、ハラスメントなんて思ってない。先生のこと好きなのに、何でそんなこと言うんですか。とにかく、あとで話しましょう」

由美香の力の弱まったところで後ろ手に内鍵を解錠し、するりと体から抜け出してから、部屋を出る。


(先生……首にキス……)


職場での非日常的な行為は、由美香の一方的なものであって、どこか怖かった。その行為に驚く一方で、自分から返信がないことを由美香がひどく気にして、あんなにも狼狽えていることが嬉しかった。

顔を赤くさせながら、清香は職員室に戻った。


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