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先生は僕らの女王様
【教師 官能小説】

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女教師、告白。-2

その後由美香に、《今日良かったらうちにきますか?》とメッセージを送った。彼女は今日、泊まるという。

翔と寝たことをはっきりと自覚させられた上で、彼女に優しくできる気がせず、怖いのであるがーー

政治経済の教科書と、教員に貸与されるタブレットを持ちながら、授業に向かうため階段を上がっていると、「よっ」と後ろから声をかけられた。シャツに白衣姿の拓真だった。

「高橋くん」

「相当気に入られてんじゃん、サエコさん」

ぼそっと耳元で囁かれる。
拓真を置いて食事に行くと言ったことをからかっているのだろう。

「も、もぉ……学校でやめて」

「何食べたの?」

「食事、結局しなかった。家、行ったから……一応報告……。言っとくけど、高橋くんの友達だし、あれ以上親しい関係になろうなんて思ってないから安心して」

きょろきょろと辺りを見回して、「あの体、一晩好きにしちゃったわけ?」とクスクスと拓真は笑う。

「ご名答です、大変美味しく頂きました」

からかう拓真に対して、平静を装って返答してやる。
「うっわー、いいなあ!」と拓真は本当に羨ましそうに言う。

そんなとき、階段の上からーー授業が終わって進路指導室に向かうであろう、由美香が降りてきた。

清香はすれ違う由美香に「お疲れ様です」と頭を下げる。

「平田さん、まったね。先生もお疲れさまです!」

と言い残して、足早に階段を駆け上がっていく。
清香と拓真が二人でいるところを見れば、機嫌が悪くなると思ったのだろう、拓真は飄々とした態度を取ったのだった。

由美香は何も言えない様子で、だがちらり、と清香を見ると、進路指導室の方へ向かっていった。


*


今日は生徒のアポイントメントがないから十七時頃退勤できるという由美香を迎えに、進路指導室へ行った。
車に乗り込んでも口数は少なく、家に着いて、何か話し出すまで清香も何も触れないでおこうと思った。

「ーーお風呂、先入っちゃいます?」

家に着いてから、清香は切り出す。

「ん、お湯ためて……一緒に入ろう?」

「え、あっ、はい」

そう言われ、浴槽に湯を溜めつつ、脱衣所に由美香が着るための部屋着や、バスタオルなどを置いておく。

しばらくして、湯が溜まりそうなタイミングで由美香に声をかけ、やる気のなさそうな顔でのろり、とカウチから腰を上げる。

脱衣所で、由美香は髪の毛を高い位置で団子状にくくると、「ジッパー、おろしてくれる?」と振り返り、言う。

バックファスナーのついた短めの丈の、黒のフォーマルな洋服だった。
短めの丈であることで、セットアップの細身のスラックスが彼女のボディラインを際立たせる。

(えっ、いつもと香水……違う……?)

近くに寄り、ファスナーを下ろした瞬間、いつもよりも濃い香水の匂いに驚く。
TPOをわきまえる彼女がこんな香水を職場につけてきたのか。緊張していて、気が付かなかったーー


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