女教師、告白。-11
清香は乳頭に少し歯を立てて、じゅるっと吸い上げる。
「あ、んん、んっ……い、く……!」
由美香が腰をぶるぶるっと震わせて、清香の頭を抱えるようにする。
ショーツの中に収まる清香の手は、由美香の体液でどろどろになってしまっていた。
幾度か胸元にキスを落とし、見上げて、唇にキスをしようとすると……
由美香の目元には涙の筋がついていた。
清香の右手の指先がソコに収まったまま、左手の親指で涙のついた頬を拭う。
「瀧岡先生? 辛い?」
清香はそう聞きながらゆっくりと指を引き抜いて、側に置いてあるティッシュを数枚引き抜いて、指にまとわりつく体液を拭き取る。
「もう……清香ちゃんに、ずるくできない」
翔と同じように、自分も「最後」だと宣言されるということか。それを宣言するのが辛くて、泣いているのか。
そう思った清香は、何も言えなかった。だが、由美香は清香の思ったこととは、全く正反対のことを言う。
「ーーあたし、清香ちゃんのこと、やっぱり誰にも取られたくない。お付き合いしてる人とのエッチと、何も変わらないもん……。それに、清香ちゃんが高橋くんと歩いてるの見るだけで、苦しくなった。多分……」
由美香の顔が近づく。
由美香が何を言おうとしているのか、わからない。
柔らかな唇が押し当てられる。
ずくんっと清香の腹の奥が疼く。
「清香ちゃんのこと、好きなんだと思う」
唇が離れて、由美香はうっすらと目を細めて、そう言う。
同性愛者でないはずの彼女が、この言葉を言うのにどれだけ勇気がいるのか。
清香には計り知れなかった。
「そ、それって、どういう……」
「も……これ以上、言わせるの? 困った後輩。あたしと、お付き合いしていただけませんか? ってこと。あたし、断られる想定はしてなかったんだけど、振られる?」
「そ、んな……振るとか、ありますか……?」
「嫌じゃない? 今度ちゃんと、オシャレして、ご飯食べに行こ。約束」
ふふっと笑って由美香は言う。
清香は声を出してしまいそうな程嬉しかった。