第六十六章 凌辱2-2
「はぁ・・ああぁ・・・」
興奮した恵は瞳を潤ませ、妖しい表情になっていた。
ポロシャツを脱ぐ義父の隙をついてズボンのベルトに手をかける。
カチャカチャと音をたてる仕草に啓介の喉が鳴る。
まるで恵に犯されようとしている気がした。
ここは息子夫婦のベッドなのに。
「うわぁ・・・」
ズボンごと一気に下着が下ろされ、反り返るコックが恵の目の前に現れた。
ムッとする体臭が胸をざわつかせる。
無意識に手を絡ませた。
「す、すごい・・・」
声が震えてしまう。
義父のペニスを握っている。
部屋の窓はカーテンが開いて明るかった。
カリ首のミゾもクッキリと見える。
夫のものは薄闇の中でしか見たことは無いのに。
「めぐみ・・・」
掠れた声の呼びかけに顔を上げた。
義父が唇を震わせ息を漏らしている。
恵は口元を綻ばせた。
自分と同じように興奮していると思えたから。
罪を分かち合うような気がして嬉しかったのだ。
「はぁ・・むぅ・・・」
大きく口を開け、コックを飲み込んでいく。
「おおぉ・・・」
亀頭を包み込む柔らかな唇の感触にタメ息が漏れた。
「んふぅ・・んぐぅ・・・」
ゆっくりと唇が滑っていく。
「おおぉ・・おあぁ・・・」
強烈な吸い込みに声が出てしまう。
「んっんっ・・んふっ・・んふっ・・・」
徐々に動きがリズムを刻み出す。
「おぁっ・・あっあっ・・・」
せり上がる快感に声が震える。
息子夫婦の寝室で嫁にフェラチオをさせている。
興奮で胸が張り裂けそうだった。
「め、めぐみ・・・」
そっと頭に手を置き、愛おしい名を呟いた。
「んん・・んむぅ・・・」
視線を向けた恵の唇が歪に伸びる。
「あはぁ・・・」
ペニスから唇を放すとタメ息を漏らした。
「はぁ・・ううぅ・・んふぅ・・・」
熱い息を絡ませながら舌での愛撫を続けている。
「おおぉ・・おあぁ・・・」
切ない声を漏らす義父の表情に興奮してしまう。
(あぁ・・・)
不条理な想いに心が震える。
ヘッドボードにもたれる姿は昨夜と同じだ。
だが、自分の愛撫に悶えているのは夫ではない。
武の父親。
義父の啓介なのだ。
しかも夫にする時は照明を暗くしている。
これほど明るい状態ではしたことも無いし、自分の裸を晒したことも無かった。
(わたし・・いやらしい・・・)
罪の意識が責め立てる。
夫を裏切り、義父と淫靡な行為を犯している。
(まるで・・・)
メス犬だと思った。
「めぐみ・・・」
義父の手が伸び頬を撫でた。
「お義父さん・・・」
くすぐったい温もりに笑みがこぼれる。
見つめ合う二人の想いが重なる。
互いを慰め合うように。
夫婦の聖域である寝室で禁断の罪を犯している。
だが、その不条理さが興奮を呼ぶことは否定できない。
恵はためらいを捨てることにした。
女からメス犬になるのだ。
「お義父さん・・・」
もう一度、愛おしい名を呼んだ。
「いっぱい・・感じて・・・」
ペニス越しに笑みを投げると大きく口を開けた。
「あぁ・・むぅ・・・」
「おおぉ・・・」
柔らかな温もりが包む快感に啓介が声を漏らす。
もう片方の手も伸ばし恵の頬に添える。
「んふぅ・・んん・・んぐぅ・・・」
優しい感触に視線を向けながら飲み込んでいく。
「おほぉ・・おおぉ・・・・」
ペニスを咥える美しい顔が興奮を呼ぶ。
(めぐみ・・・)
(お義父さん・・・)
呼び合う心の声が聞こえる。
少女と紳士から。
メス犬とケダモノに変貌していく。
分かち合う罪の意識の中で。
二人は不条理な興奮を貪っていくのであった。